転勤族妻のキャリアプラン|条件で選ぶのをやめた私の考え方と仕事の選び方

転勤族の妻の私に、キャリアプランなんて描けるのかな
夫の転勤、子どもの予定、次の土地での仕事探し。
考えることはたくさんあるのに、自分の働き方だけがいつも後回しになる。
私もずっと、そうでした。
先に、この記事の答えを書きますね。
- 今の状況を書き出す(転勤の周期・子どもの年齢・家計)
- 仕事で大事にしたいことを、ひとつ選ぶ
- それに合う働き方を選ぶ(在宅・パート・資格など)
5年後、10年後まできっちり決めなくて大丈夫です。
条件だけで選ばず、「どう働きたいか」をひとつ足す。
私が遠回りして気づいたのは、それだけでした。
このあと、3つの考え方と、私自身がたどった道のりを順番にお伝えします。
転勤族妻がキャリアプランを考える3つのこと

全部やらなくて大丈夫です。
できそうなものを、ひとつだけ選んでみてください。
1. 今の状況を書き出す(転勤の周期・子どもの年齢・家計)
夫の転勤の周期、子どもの年齢、家計に必要な金額。
自分では動かせないものを、先に紙に出します。
私の場合、結婚してからの引っ越しは3回でした。
東京から福島へ移ったのは、長女が生後6か月のとき。
その6年後に、福島から兵庫へ移りました。
書き出してみると、同じ土地にいられたのは6年ほどです。
「6年あれば、できることがあったな」と、今になって思います。
2. 仕事で大事にしたいことを、ひとつ選ぶ
条件で仕事を選ぶのは、悪いことではありません。
生活を守るために、必要な選び方だと思います。
ただ、条件だけでは「自分が納得して続けられる理由」までは見つけられませんでした。
職場でも、職種でもなくて大丈夫です。
「人の役に立っている実感」「自分で決められる時間」のような、小さなものでかまいません。
私は「信頼を積み上げられること」でした。
条件の一覧には、どこにも書いていなかったものです。
3. 在宅・パート・資格など、合う働き方を選ぶ
転勤族妻が働き方を選ぶとき、私が大事だと感じた共通点は2つです。
場所にしばられにくいことと、時間の融通がきくこと。
| 働き方 | 転勤があったとき | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 在宅の仕事 | 引っ越し後も同じ仕事を続けられる可能性がある | 納期が厳しい仕事や、時間の拘束が強い仕事もある |
| パート・派遣 | 引っ越し先で探し直すことになりやすい | 短時間から始めやすい分、経験を積み上げにくいことがある |
| 全国に拠点のある会社 | 異動を相談できる場合がある | 会社によって制度が違うので、先に確認しておく |
| 資格を活かす仕事 | 引っ越し先でも求人を探しやすい職種がある | 取るまでに時間とお金がかかる |
転勤族妻は、近くに頼れる家族や知人がいないことも多いです。
だから、働く時間を調整しやすい仕事は、大きな安心になります。
ただ、融通がきく仕事ほど、収入が不安定だったり、責任の範囲があいまいだったりすることもあります。
大事なのは、「在宅かどうか」だけで選ばないことです。
自分が消耗しすぎないか、まで合わせて見ると選びやすくなります。
仕事の種類は、転勤族妻におすすめの仕事にまとめています。
今すぐ応募しなくても、選択肢を見るだけで大丈夫です。
あなたの状況別|最初にやること
3つを順番にやらなくても大丈夫です。
今のあなたに近い行を、ひとつだけ見てください。
| 今の状況 | 最初にやること | あわせて読むなら |
|---|---|---|
| 辞令が出たばかりで、まだ仕事を辞めていない | 辞める前に、会社と夫に相談できることを書き出す | 夫の転勤についていく前に |
| 引っ越した直後で、まだ落ち着かない | 今は「1. 今の状況を書き出す」だけで十分 | 転勤族妻がしんどいあなたへ |
| 子どもが小さくて、働く時間が取れない | 「2. 大事にしたいこと」だけ決めておく。働くのは後でいい | 転勤族妻は仕事できない? |
| 働いているけれど、このままでいいのか迷う | 「2」と「3」を見直して、合う働き方を探す | 転勤族妻におすすめの仕事 |
| 仕事を辞めたことを後悔している | 後悔の中身を言葉にしてから、「1」に戻る | 転勤族妻は再就職できる? |
転勤族妻のキャリアプラン|私が条件で選ぶのをやめるまで

ここからは、私自身の話です。
最初からうまく描けたわけではなく、遠回りをして今の働き方にたどり着きました。
① 家族にとってのベストを考えて、条件で仕事を選んでいた
結婚でホテルの仕事を辞め、東京にいた頃、出産でアルバイトを辞めました。
福島でやっと正社員になれたのに、夫の転勤で退職しています。
その間ずっと、私は仕事を「条件」で選んでいました。
時間が合うか。子どもの予定に響かないか。家計の足しになるか。
家族にとってのいちばんを考えていたつもりです。
でも今思うと、目の前の小さな収入しか見えていませんでした。
② 就職もパートも考えたけれど、しっくりこなかった
何もしなかったわけではないんです。
就職しようと転職エージェントに相談しましたし、自治体のキャリアコンサルタントにも話を聞いてもらいました。
自治体の相談では、親身に話を聞いてもらえて、気持ちが軽くなりました。
それでも残ったのは、「転勤族の妻がキャリアを積むのは、やっぱり難しいのかもしれない」という気持ちでした。
就職は難しい。パートも難しい。
お給料は多くないのに、無理をしないと続けられない。
兵庫では、得意をいかして、デザインアシスタントとして働きたいと思っていました。
実際に採用してもらいましたが、子どもの体調不良が続いて、EC担当へ移ることになりました。
デザインの仕事そのものにも、苦しさがありました。
小さいころから絵を描くことが得意で、在宅にもつながりそうだと思って選んだ仕事です。
でも、人がいる場所で作るのがつらかった。
相手がどう思っているかを勝手に想像して、手が止まってしまうんです。
そこで初めて、「得意なこと」と「好きなこと」と「仕事として続けられること」は、同じではないのかもしれないと思いました。

仕事が続かないと、私はすぐに自分を責めていました。
「総じて、私はポンコツなんだ」と思っていたんです。
でも、夫の転勤も、子どもの体調も、住んでいる地域の求人も、自分ひとりの努力では動かせません。
働き方を選ぶ条件が、最初から少し複雑だっただけ。
そう考えられるようになって、自分を責める気持ちが少しゆるみました。
ある日、10年後の自分を想像してみたんです。
決められた仕事を、言われたとおりに続けている私。
「このままは嫌だな」と、はっきり思いました。
③ キャリア相談と先輩のひと言で、見方が変わった
ひとつは、キャリアコンサルティングです。
私はずっと、安定したお給料と立場を追いかけてきました。
でも話していくうちに、「そうじゃない。私はもっと違うやり方で、人の役に立ちたいんだ」と気づいたんです。
私は37年間、ずっと「やりたいことなんてない」と思っていました。
それなのに、相談を始めてから2週間ほどで、「人を応援する仕事がしたい」と思えるようになりました。
もうひとつは、働き方に悩んでいた頃に、職場の外で出会った先輩のひと言でした。
職場になじめないと話したら、こう言われました。
「自分の好きな人と働いたらいいじゃん」
目から鱗でした。
そんな自由な世界があるなんて、考えたこともなかったんです。
私はずっと「私にはできない」と思っていました。
でも、それは思い込みだったのかもしれません。
根拠も自信もないけれど、やってみてもいいのかな。そう思えました。
④ 転勤族妻の私が、今している仕事

今の私は、個人事業主として働いています。
ウェブ制作、キャリア相談、そしてこのブログの3つです。
まだ途中ですが、目指していることがあります。
ひとりのお客さんとしっかり向き合って、信頼を積み上げていく働き方です。
引っ越しが続いて、私は人との関係を長く育てることができませんでした。
だからこそ、次は積み上がるものを選びたいと思ったんです。
今は、キャリアコンサルタントの試験に向けて学んでいる途中です。
転勤族妻として悩んできた経験と、学んだ知識の両方を使って、同じように迷っている人の力になりたいと思っています。
個人事業主が正解、という話ではありません。
私の場合は、条件ではなく「どう働きたいか」から選び直したら、この形になりました。
昔の私のように「自分には何もできない」と思っている人に、今は伝えたいことがあります。
どんな人生でも、自分の人生として選び直していい。
キャリア相談で、これからのキャリアプランが見えた

私が知りたかったのは、次に応募できる仕事ではありませんでした。
転勤族の妻として、どうキャリアプランを考えればいいのか、だったんです。
相談してみて気づいたのは、外にある仕事名を探すより先に、自分の気持ちを見ることが大事だということでした。
「何ができるか」だけでなく、「誰に喜んでもらえると自分の心が動くのか」。
そこを一緒に整理してもらえました。
私が話を聞いてもらった相談先を、合いそうな人ごとにまとめます。
| こんな人に | 相談先 | 私が感じたこと |
|---|---|---|
| まだ気持ちを言葉にできない | キャリートの無料相談 | 「今の自分のまま話していい」と思えた |
| 同じ転勤族妻に聞いてほしい | ココナラの竹内さん | 生活の制約を前提に、現実的な働き方を一緒に考えてもらえた |
| 自分の特性や強みを知りたい | ココナラの宮内さん | 自分の中にある特性を整理してもらえた |
| 誰に相談するか選びきれない | Coacheeの門倉さん | 迷ったときに戻れる、キャリアの“かかりつけ医”のような人 |
詳しい流れは、それぞれの体験記にまとめています。
気になるものをひとつ読むだけでも大丈夫です。
転勤族妻のキャリアプランでよくある質問
Q. ブランクが長くても、キャリアプランは立てられますか?
立てられます。
私も、約7年のブランクがありました。
キャリアプランは、すぐ働くための計画でなくて大丈夫です。
今の状況を書き出すところからなら、ブランクの長さは関係ありません。
Q. 次の転勤がいつか分からないのに、計画しても崩れませんか?
崩れることはあります。
私も、望んでいた仕事から別の担当へ移ることになりました。
だから、5年先まで決めなくて大丈夫です。
「次の転勤まで」と短く区切って、大事にしたいことだけ決めておく。
そうしておくと、崩れたときに戻る場所になります。
Q. 子どもが小さくて今は働けません。それでも考える意味はありますか?
あります。
働けない時期は、「今の状況を書き出す」と「大事にしたいことを選ぶ」の2つだけで十分です。
保育園に入れる条件は、住んでいる市区町村によって違います。
働き方を決める前に、役所の窓口で確かめておくと安心です。
Q. キャリア相談では、何を話せばいいですか?
まとまっていなくて大丈夫です。
私も最初は、モヤモヤをうまく言葉にできませんでした。
「何に困っているのか分からない」と、そのまま話していいと思います。
キャリアプランは、ひとりで決めなくていい

キャリア相談と聞くと、少し大げさに感じるかもしれません。
私も最初はそうでした。
「こんな状態で相談していいのかな」
「ちゃんとしたキャリアがある人だけが受けるものなんじゃないかな」
そんな不安がありました。
でも実際は、完璧な答えを持っている人が行く場所ではありませんでした。
まだ言葉になっていない気持ちを、一緒に整理してもらう場所です。
キャリアの相談を受けるようになって、感じることがあります。
「私にはできない」という思い込み。
「自分だけで解決しないといけない」という重さ。
これは転勤族の妻に限らず、母親の多くが抱えているものでした。
私もそのひとりです。
書いてみて手が止まったら、誰かに話してみてください。
今すぐでなくて大丈夫です。
自分の気持ちを誰かに話してもいいと思えるだけで、十分な一歩です。
- 紙かスマホのメモに、「転勤の周期」「子どもの年齢」「毎月必要な金額」の3つを書く
それだけで、キャリアプランの最初の一歩は終わりです。
書いてみて、誰かに話したくなったら、私もお話を聞いています。
相談できることを見る
転勤族妻のキャリアプランは、完璧に決めるものではなく、迷いながら更新していく地図です。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
