夫の転勤についていく前に|仕事を辞めて後悔しない選び方

夫の転勤、ついていくべきだよね…。でも本当は、仕事を辞めたくない。これってわがままなのかな
夫の転勤で「仕事を辞めたくない」と思う自分を、責めていませんか。
この記事は、夫の辞令が出たばかりで「仕事を辞める前提」で話が進みそうになっている人に向けて書いています。
家族も大事。でも、今の仕事も手放したくない。
その気持ちを整理できないまま、引っ越しの準備だけが先に進んでいく。
気持ちが追いつかないのに、毎日がどんどん動いていく——それを想像すると、とてもつらくなります。
そして、手放したくないのは仕事だけじゃないかもしれません。慣れた土地も、子どもの環境も、自分の居場所も。「ついていく」には、いろんな“手放したくない”が絡まりますよね。
先に、いちばん伝えたいことを書きますね。
夫の転勤で仕事を辞めたくないと思うのは、わがままじゃありません。あなたが積み上げてきたものを、大事にしてほしい。その一心で、この記事を書いています。
この記事を書いているのは、3児の母の私(ちゃん)です。
私自身、夫の転勤のときに「帯同するしかない」と思い込んで、ほかの選択肢を見ないまま仕事を辞めてしまいました。そして、あとから後悔しました。
この記事では、ついていく以外の「選べる方法」と「夫と話す前に本音を整理するやり方」をお伝えします。
あのときの私みたいに、思い込みであなたの未来を決断してほしくありません。ほかの方法があるよ、と伝えたくて書きました。
読み終わるころには、「自分で決めよう。急がなくても大丈夫」と思えるはずです。
- 仕事を辞めたくないのは、わがままじゃない理由
- 帯同する以外に「選べる4つの方法」
- 夫婦で話す前に、本音を整理する3ステップ
- 夫・会社へ気持ちを伝えるときの例文

「仕事を辞めたくない」はわがままじゃない

「夫の転勤には家族帯同が当たり前」。
そう思って、自分の気持ちにそっと蓋をしていませんか。
仕事を辞めたくないのは、わがままじゃありません。今まで積み上げてきたものを、大事にしたいあなたの正直な気持ちです。
あなたが「辞めたくない」と感じるのは、その仕事で誰かの役に立って、できることが増えて、自分の居場所を育ててきたから。
それを手放したくないのは、わがままじゃなくて、自分の人生を大切にしている証拠なんですよ。

家族を大事にする気持ちと、仕事を続けたい気持ち。両方持っちゃダメだと思ってた…
「家族を大切にすること」と「自分を大切にすること」。
どちらも、譲ることのできないあなたの大切にしたいものではないでしょうか。両方持ったまま、ゆっくりと考えて後悔しない方法を見つけましょう。
私が夫の転勤で後悔した5つのこと

ここから少しだけ、私(ちゃん)の話を聞いてくださいね。
私は、夫の転勤についていったこと自体を「間違いだった」と思っているわけではありません。
ただ、あのときの私は、家族のこと・仕事のこと・お金のこと・子どもの生活のことを、落ち着いて並べて考える余裕がありませんでした。
今ふり返ると、もっと考えておけばよかったことがいくつもあります。
本当はもっと深い後悔もありますが、この記事では「夫の転勤が決まったとき、仕事を辞める前に考えておきたかったこと」に絞って書きますね。
後悔① 選択肢を広げきれなかった

10年に一度の豪雪、と言われた1月のことでした。
夫から「転勤になった」と、スマホに連絡が来ました。
当時の私は、時短勤務の正社員。
入社したときはオペレーション部で事務をして、その後マーケティング部に異動して、デザインを担当していました。少しずつ、できることが増えていく実感のある仕事でした。
転勤が決まってすぐ、社長にリモート勤務を相談しました。
返ってきたのは、こんな言葉でした。
「リモートは考えていない。転勤先の事業所で勤めるなら、続けていい」
その場で私は、こう言ってしまいました。
「リモートができないなら、退職します」
今ふり返ると、もっと考えられたことがありました。
「まず3か月だけ試す」「引っ越した後にもう一度相談する」「休職できないか」「業務委託で残れないか」「退職の時期だけでも調整できないか」——。
選択肢は、本当はいくつもあったんです。なのに私は、それを見ようともしませんでした。

私も、聞かれたらその場で答えちゃいそう…
後悔② 大切な職場を手放した

その職場は、私にとってかなり大きな存在でした。
時短勤務で、年収は約300万円。
初月からボーナスがあり、ボーナスは年3回。入社当日から有休が10日付与され、子どもの体調不良時にはリモート勤務もできる職場でした。
社員の9割が女性。育児経験のある人が多く、子育てへの理解もある職場でした。
7年ぶりの再就職で、スキルも経験もないと思っていた私を雇ってくれた職場でした。
だからこそ、ようやく「ここから積み上げていけるかもしれない」と思えた場所でもありました。
だから、仕事を辞めると決めたあとも、すぐに気持ちが切り替わったわけではありません。
「いい条件だったのに」「やっと戻れたのに」という気持ちは、あとからじわじわ出てきました。
後ろ髪を引かれながらの転勤先でも、私はまた仕事を見つけられました。
でも、子どもの体調不良が続いて、思うように働けない時がやってきます。「いつ休むかわからない=責任を渡せない」やがて私の役割は変わって、デザイン以外の仕事を担当するようになりました。
あるとき、後から入ってきた同僚に、こう言われました。
「最初はちゃんさんがデザイナーで入社したのに、私が代わってごめんね」
その一言が、思いがけず胸に刺さりました。
自分では「仕方なかった」と納得していたつもりだったのに。
ほかの人の口から言われると、思っていた以上に重く響いたんです。
「どんなに頑張っても、私には無理なんだ」と、確信した瞬間でした。
後悔③ 自分の本音を後回しにした

退職を決めた理由のひとつは、夫の「単身赴任したくない」「家族一緒にいたい」という希望でした。
家族で一緒に暮らしたい。
子どもたちと夫が離れて暮らすのは避けたい。
その気持ちは、今でも大切だったと思っています。
でも同時に、私の中には「仕事を続けたい」「せっかく戻れた場所を手放したくない」という気持ちもありました。
あのときの私は、その本音を十分に見ないまま、夫との結婚時の約束をそのまま通してしまいました。
「家族は一緒にいるべき」
「夫には帯同するべき」と。
家族を大切にすることと、自分の仕事を大切にすること。
本当は、どちらか一方だけを選ばなくてもよかったはずです。
後悔④ 年収300万円減で自立が揺らいだ

仕事を辞めると、収入は一気に変わります。
私の場合、年収約300万円がゼロになりました。
転勤先ですぐに仕事を探して、デザインスキルを活かして扶養内パートには採用されましたが、家計への影響はやはり大きかったです。
さらに、引っ越し先では子どもの給食費が無料から有料になり、給食費だけで月15,000円、そのほかも含めると子どもにかかる費用が月2万円ほど増えました。
物価高も重なって、貯金や投資のペースも横ばいになりました。
「夫が働いているから大丈夫」と頭では思っていても、自分の収入がなくなる不安は、じわじわ心に残ります。
お金の話は現実的だからこそ、転勤についていく前に一度、数字で見ておけばよかったと思っています。
後悔⑤ 支援も人間関係も一から

転勤で変わるのは、仕事だけではありません。
引っ越すと、ファミリーサポート、ホームスタート、児童館、近所の公園、相談できる人とのつながりも、一度リセットされます。
私の場合、児童館は近くにあった環境から、10kmほど離れた場所になりました。
近くの公園も、安心して遊ばせられる場所から、ただの空き地のような環境に変わりました。
自治体の子育て支援も、引っ越し先でガラッと変わりました。
以前住んでいた地域では給食費が無料でしたが、今住んでいる地域では子ども1人あたり月5,000円。3人分で月15,000円の負担が増えました。
子どもの遊び場や、気軽に使える無料施設も少なくなりました。
そして、知り合いはゼロ。
困ったときに「ちょっと聞いて」と言える人がいない。
これは、子育て中の転勤ではかなり大きな負担でした。
だから、子育て世帯が転勤についていくか考えるときは、住まいだけでなく、自治体のサービスも忘れずに確認してほしいです。
給食費、医療費助成、児童館や一時預かり、無料で遊べる施設があるかどうかで、転勤後の暮らしやすさは大きく変わります。
仕事を辞めるかどうかを考えるとき、つい仕事だけを見てしまいます。
でも実際には、子どもの生活、支援先、人間関係、日々の安心感まで変わります。
私が後悔したのは、帯同したことそのものではなく、選択肢を並べる前に決めてしまったことでした。
だから、あなたには伝えたいんです。
「帯同するか、しないか」を決める前に、仕事・子ども・家計・支援先をぜんぶ並べて見比べてみてほしい。
ひとつに決めるのは、いつだってできます。だから、いろんな選択をくらべる時間を少しだけ持ってみてくださいね。
夫の転勤の後悔は、仕事だけじゃない
「転勤についていく後悔」と聞くと、まず仕事を辞めることを思い浮かべるかもしれません。
でも私の場合、あとから重く感じたのは仕事だけではありませんでした。子どもの遊び場、自治体の子育て支援、夫婦で話す時間、毎日の家事育児の負担まで、暮らし全体がじわじわ変わっていきました。
引っ越す前は「家族で一緒にいられるなら、何とかなる」と思っていました。
でも実際に転勤先で生活してみると、近くにあった児童館が10kmほど離れた場所になり、安心して遊ばせられた公園も、ただの空き地のような場所に変わりました。給食費も無料だった地域から、子ども1人あたり月5,000円、3人で月15,000円かかる地域へ変わりました。
子どもへの影響は、年齢によって変わる
子どもが幼い時期は、親と一緒にいられる安心がある一方で、毎日連れていける遊び場や、困ったときに頼れる支援先があるかどうかがかなり大きいです。
私も、ファミリーサポート、ホームスタート、児童館、公園、相談できる人とのつながりを、また一から探すことになりました。これは、引っ越してみてから想像以上にこたえました。
小学生になると、転校や友だち関係だけでなく、給食費、学童、通学路、放課後に遊べる場所まで変わります。
わが家の場合、給食費だけで月15,000円増えたことも大きかったです。「転勤先で暮らす」というのは、住所が変わるだけではなく、子どもの日常にかかるお金や安心感も変わるんだと実感しました。
中高生については、私自身もこれから悩むところです。
進路、部活、受験、友だち関係がもっと大きくなったとき、また転勤があったらどうするのか。家族で一緒にいることを優先するのか、子どもの環境を守るのか。今の私も、簡単に答えを出せません。
だからこそ、子どもの年齢が上がるほど、親だけで決めず、子どもの気持ちも聞きながら考えていく必要があると思っています。
夫婦関係は、温度差が生まれやすい
転勤は夫婦のどちらか一人だけの問題ではないのに、実際の負担は妻側に偏りやすいです。
退職、転園・転校、荷造り、行政手続き、病院探し、子どものメンタルケア。こうした細かい負担が積み重なると、「私ばかりが変えている」という気持ちが出てくることもあります。
夫は仕事に慣れるだけで精いっぱい。妻は新しい土地で家事育児を回すだけで精いっぱい。
どちらも頑張っているのに、会話が減ったり、気持ちの温度差が広がったりすることがあります。だからこそ、転勤前に「何を不安に思っているか」「どこまでなら受け入れられるか」を話しておくことが、夫婦関係を守る準備にもなります。
夫の転勤についていく前に知りたい4つの方法

転勤が決まると、頭の中は「ついていくか、いかないか」の二択になりがちです。
でも、今すぐ選ばなくて大丈夫。
まずは、「ほかにも選択肢がある」と知るところから始めましょう。
「帯同するしかない」と思い込んでいると、ほかの選択肢が見えなくなってしまいます。
正解は人それぞれ。だからここでは、よく選ばれる4つの方法を順位をつけずにお伝えします。あなたの暮らしに重ねながら、ゆっくり読んでみてくださいね。
迷ったときは、仕事・子ども・家計・夫婦の納得感の4つで見てみてください。どれか一つだけで決めるより、「何を守りたいのか」が見えやすくなります。
選択肢① 家族で帯同する

家族みんなで、転勤先へ引っ越す方法です。
「家族一緒がいちばん」という気持ちは、とても大切なもの。子どもが小さいうちは、その安心こそいちばんの支えになりますね。
その安心と引き換えに手放すものを先に言葉にしておくと、あとから後悔せずにすみますよ。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 家族が離れずに、一緒に暮らせる 子どもが小さいほど、安心が大きい | 妻の仕事、子どもの転園・転校、新生活の準備など、負担が妻に偏りがち |
選択肢② 夫に単身赴任してもらう

夫だけが転勤先へ行って、妻と子どもは今の場所に残る方法です。
単身赴任は、「家族をないがしろにする選択」じゃありません。今の暮らしを守りながら、家族の形を保つためのひとつの方法です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 妻の仕事も、子どもの学校や友だち関係も、今のまま続けられる | 離れて暮らす寂しさ、完全ワンオペ育児、二重生活の出費といった別の負担 |
選択肢③ 辞めずに、会社に相談する

「辞める」と決める前に、続ける方法がないか会社に相談してみるのも、ひとつの方法です。
「どうせ無理だろうな」と決めつける前に、こんなことが相談できないか考えてみてくださいね。
- リモート勤務に変えられないか
- 一定期間、休職できないか
- 業務委託やパートで関われないか
- 異動や時短で続けられないか
- 「まず3か月だけ」と区切れないか
- 引っ越した後に、改めて相談できないか
会社にとっても、戦力になっている人に辞められるのは大きな痛手です。
相談してみると、自分が思っていた以上に必要とされていたと気づけることもありますよ。
だから、ダメ元でもこちらから相談してみる価値はじゅうぶんあります。
選択肢④ 退職の時期・条件を調整する

いろいろ考えた結果、退職を選ぶこともあるでしょう。それは、失敗なんかじゃありません。
ただ、「すぐ辞める」以外にも、選べる余地があります。
- 退職する時期を、引っ越しや子どもの節目に合わせる
- 引き継ぎ期間や、辞めるまでの働き方を相談する
- 退職後の再就職や、つながりの残し方まで考えておく
大事なのは、退職そのものよりも「自分で納得して選べた」と思えるかどうか。

二択しかないと思ってたけど、こんなに選択肢があったんだ
夫の転勤について話す前に、本音を整理しよう

夫と転勤の話をするとき、「どう説得しよう」と考えてしまいますよね。
でもその前に、自分の本音を自分の言葉にしておきましょう。相手を説得するためじゃなくて、話し合いの途中で自分の気持ちを消してしまわないためです。
完璧に整理しなくて大丈夫。3つだけ、やってみてくださいね。
ステップ① 気持ちをそのまま書き出す
きれいにまとめようとしなくていいので、頭に浮かんだ言葉をそのまま書き出してみてください。
- 辞めたくない
- 正直、こわい
- 夫を責めたいわけじゃない
- 子どものことも心配
- でも、自分の仕事も諦めたくない
矛盾していても大丈夫。「辞めたくないけど、家族も大事」——その両方があるのが、あなたの本音ですから。
ステップ② 仕事・子ども・家計に分ける
ぐちゃぐちゃに絡まった不安は、「仕事」「子ども」「家計」に分けるだけで、ぐっと見やすくなりますよ。
それに、夫の転勤で妻の仕事や暮らしに影響が出るのは、あなただけじゃありません。
私もそうでした。そして、同じ気持ちでいる人は、本当にたくさんいます。
たとえばエン・ジャパンの2024年の調査では、回答した女性の75%が「転勤は退職のきっかけになる」と答えています。
転勤をきっかけに、仕事を続けるか迷う人は、少なくないんですね。
それに、辞めたあとのことも少しだけ。
夫の転勤で仕事を辞めた女性のおよそ4割は、その後しばらく働けずにいた、という調べもあります。すぐに次が見つかるとはかぎらないのが、正直なところ。
でもね、これはあなたの頑張りが足りないからじゃ、けっしてないんです。転勤という仕組みの中で、たくさんの人に起きていること。
だから「私がダメなだけ」なんて、自分を責めないであげてくださいね。
(出典:エン・ジャパン「『転勤』に関する意識調査」2024/リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)2020」)

私の頑張りが足りないからだと思ってた…そうじゃなかったんだ
ステップ③ 大事にしたいことを1つ決める
最後に、いちばん大事なステップです。
ここまでで見えてきた中から「自分がこれだけは大事にしたい」と思うことを、ひとつだけ選びます。
それをスマホやノートにメモしておくくらいでいいので、ひとこと残しておきましょう。きれいな文章じゃなくて大丈夫。たとえば——
- 「退職する前に、今の仕事を続けられるか確認したい」
- 「子どもの環境を変える前に、夫婦で話したい」
- 「家計の不安を、数字で見てから決めたい」
- 「私の気持ちも、夫にちゃんと聞いてほしい」
上の例から、近いものを選ぶだけでもいいんです。

その一行って、書くとなにが変わるの…?
話し合いが始まると、夫のペースに飲まれて、本音を言えないまま「わかった」と流してしまうことがあります。
でも「これだけは大事にしたい」をひとことメモしておくと、
- 話の途中で気持ちがブレても、立ち返れる場所になる
- 夫を「説得」するのではなく、「一緒に考えてほしいこと」として伝えられる
- あとで「本当は言いたかったのに」と後悔せずにすむ
このメモがあるだけで、話し合いの場でも「私はこれを大事にしたい」とちゃんと言えるようになります。
自分の気持ちを消さずに前へ進むための、いちばんの支えになりますよ。
ステップ④ 夫と会社に伝える言葉を準備する
本音を整理できたら、次は「どう伝えるか」を決めておきましょう。
いきなり結論を出そうとすると、夫婦どちらも身構えてしまいます。説得ではなく、まずは一緒に考えるための言葉として準備しておくと、話し合いが始めやすくなりますよ。
会社へ口頭で相談するときの例文
夫の転勤で引っ越しの可能性が出ています。
すぐに退職と決める前に、リモート勤務、休職、時短勤務、業務委託など、何か続けられる形がないか相談させていただきたいです。
難しい場合でも、退職時期や引き継ぎの進め方を含めて、できるだけ会社に迷惑がかからない形を一緒に考えたいです。
会社へメールで相談するときの例文
お疲れさまです。夫の転勤に伴い、今後の勤務継続についてご相談したくご連絡しました。
現時点では退職を前提に決めきれておらず、リモート勤務、休職、勤務時間の調整、業務委託での継続など、会社として検討可能な形があるか一度お話しできればと思っています。
難しい場合も、退職時期や引き継ぎについてご相談しながら進めたいです。お時間をいただけますでしょうか。

ここまで考えても、まとまらないとき
ここまでやってみても、頭の中がぐるぐるして、まとまらないこともありますよね。
そんなときは、第三者に話して整理するのも、ひとつの方法です。
すぐに相談サービスを使わなくても大丈夫。「一人で抱え込まなくていい場所がある」と知っておくだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
私自身は、転勤先に移ってから働き方に行きづまり、同じ転勤族の妻である竹内さんに相談しました。
竹内さんは、転勤族の妻としての経験をもとに、仕事・家庭・これからの働き方を一緒に整理してくれる相談相手です。
同じ立場で、同じしんどさを知っている人だったから、安心して本音を話せました。
「辞めるべき」「転職すべき」と決めつけられるのではなく、自分が何に悩んでいるのかを言葉にできたことが、私には大きかったです。
ただ、いま思うのは——「もっと早く、転勤が決まったあの時点で相談しておけばよかった」ということ。早めに動いていれば、辞める前にできることや心の準備を、もっと落ち着いて整えられたはずだから。
相談したからといって、すぐに転職や退職を決める必要はありません。今の気持ちを整理して、「自分は何を大事にしたいのか」を言葉にするために使っても大丈夫です。
迷いはじめた今だからこそ、同じ立場の人に話してみる選択肢もあります。
同じ転勤族の妻の立場に近い人に話してみたい方は、竹内さんの相談ページも参考にしてみてくださいね。(PR)
すでについていって後悔している人へ
もし今、すでに転勤についていったあとで「やっぱり仕事を辞めなければよかった」と感じているなら、その気持ちをなかったことにしなくて大丈夫です。
後悔しているからといって、あのときの選択が全部間違いだったわけではありません。
そのときのあなたは、家族のこと、子どものこと、目の前の生活を守ろうとして、できる限りの判断をしたはずです。
今からできることは、もう一度「何を取り戻したいのか」を小さく分けること。
収入を戻したいのか、仕事の感覚を戻したいのか、人とのつながりを作りたいのか、自分の気持ちを誰かに聞いてほしいのか。
全部を一気に取り戻そうとしなくて大丈夫です。ひとつずつ、今の場所から選び直していきましょう。
——子どもがいてもいなくても、正社員でも専業主婦でもフリーランスでも、20代でも。立場が違っても、ここから動き出せることは同じです。できそうなものから、ひとつずつ。
対策① 働き方を、もう一度動かしてみる
転勤先でも、再就職・在宅ワーク・扶養内パートなど、選べる働き方はあります。「ブランクがあるから」と諦めなくて大丈夫。まずは“求人を見るだけ”“情報を集めるだけ”から始めてOKです。
転勤先での再就職の進め方は、転勤族妻は再就職できる?辞令で後悔しないための3ステップでくわしく書いています。
対策② 地域に、小さな接点をつくる
新しい土地での孤独は、本当にしんどいもの。児童館や子育て支援センター、地域のサークルなど、“まず行ってみるだけ”の接点が、少しずつ世界を広げてくれます。
孤独やしんどさとの向き合い方は、転勤族の妻がしんどいのはあなたのせいじゃない|3児ママが実践した対策4選でくわしく書いています。
対策③ 夫婦の「温度差」を、見える化する
「私ばっかり大変」がつらいときは、気持ちより先に“事実”を共有してみるのがおすすめです。
- 1日のタスクを書き出して、どちらが何を担っているかを“見える化”する
- 「責める」ではなく「困っている」を主語にして伝える(例:「私が今いっぱいいっぱいで、ここを一緒に考えたい」)
- 完璧な解決をめざさず、“まず1つだけ”分担を変えてみる
温度差は、一度の話し合いで消えなくて大丈夫。少しずつで十分です。
まとめ|ついていくかは急がず決めていい

ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
最後に、いちばん伝えたかったことを、もう一度だけ。
仕事を辞めたくないのは、わがままじゃありません。
家族を大事にしたい気持ちも、仕事を大事にしたい気持ちも、どちらもあなたの本音。
どっちかを消す必要なんて、ないんですよ。
そして、ついていくかどうかを、今すぐ完璧に決めなくて大丈夫。
帯同する、単身赴任してもらう、会社に相談する、退職の時期を調整する——選択肢は、思っているよりいくつもあります。私みたいに、ひとつの選択に飛びつかなくて大丈夫ですからね。
まずは、自分が何を守りたいのかを、言葉にするところから。
それが、自分の気持ちを消さずにこれからを選んでいく、いちばん最初の一歩になりますよ。

仕事を辞めたくないって思っていいんだ。今すぐ決めなくていい。まずは自分の本音を、夫に話してみよう
よくある質問

Q. 夫の転勤に、ついていきたくないと思うのは悪いこと?
悪いことではありません。今の仕事も、子どもの環境も、自分の心の余裕も——守りたいものがあるのは自然なことです。「ついていきたくない」と感じる日があっても、責められることではありません。まずはその気持ちを、否定せずに見つめてあげてくださいね。
Q. 夫に「仕事を辞めたくない」と言ったら、わがままだと思われませんか?
わがままではありません。家族を大事にしたい気持ちと、仕事を続けたい気持ちは、どちらも本音です。いきなり結論をぶつけるより、「退職を決める前に、続けられる方法を一度確認したい」と伝えると、夫婦で話し合いやすくなりますよ。
Q. 子どもがいる場合、ついていく・単身赴任どちらがいい?
「どちらが正解」とは一概に言えません。子どもが小さいほど家族一緒の安心は大きい一方、転園・転校や自治体サービスの変化もあります。子どもの年齢、進学のタイミング、給食費や医療費助成なども含めて、家族で具体的に話してみるのがおすすめです。
Q. 転勤族と結婚して後悔…と感じるときは?
そう感じてしまう日があっても、おかしくありません。自分の仕事や暮らしを大きく変える必要が出る場面は、本当に大変だからです。気持ちにフタをせず「何がいちばんつらいのか」を言葉にすると、少しずつ整理できることもありますよ。
Q. 仕事を辞めたくないと、夫にどう伝えればいい?
「説得」しようとしなくて大丈夫です。「これだけは大事にしたい」をひとことメモにして共有するのがおすすめです。たとえば「退職前に、続けられる方法を会社に確認したい」など、自分の本音を消さずに伝える第一歩になります。
Q. 転勤がつらくて「辞めたい」気持ちが消えません。
そのしんどさは、あなたのせいではありません。ひとりで抱え込まず、同じ立場の人に話すだけでも軽くなることがあります。転勤族妻のしんどさへの向き合い方は、転勤族の妻がしんどいのは、あなたのせいじゃないでもくわしく書いています。
Q. 転勤先で友達ができず、孤独がつらいです。
その孤独は、あなたが弱いからではありません。知らない土地で一から関係を築くのは、誰にとっても時間がかかることです。無理に明るく振る舞わなくて大丈夫。同じ立場の人とつながったり、気持ちを話せる相手を見つけたりするだけでも、少しずつ楽になっていきますよ。
Q. 彼氏の転勤についていくか迷う場合も、考え方は同じですか?
基本の考え方は同じです。ただし、結婚前の場合は、仕事、住まい、お金、将来の約束をより具体的に話しておくことが大切です。
「好きだからついていく」だけで決めるのではなく、仕事を辞めるのか、生活費はどうするのか、結婚の予定はあるのか、自分のキャリアをどう守るのかまで確認してから決めてくださいね。
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📚 出典
- エン・ジャパン「『転勤』に関する意識調査」(2024年4月実施/『エンゲージ』ユーザー1,039名):女性の75%が「転勤は退職のきっかけになる」と回答 / https://corp.en-japan.com/newsrelease/2024/36874.html
- リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)2020」:配偶者の転勤を理由に離職した女性=5年で約30万人/そのうち約4割(39.1%)が離職後も非就業(2019年12月時点)/ https://www.works-i.com/surveys/column/teiten/detail029002.html
