【転勤族妻の仕事】夫の転勤が決まったら、妻のキャリアはどうなる?退職・継続を決める判断軸3つ

仕事続けたいけど、どうしたらいい?転勤族の妻はどうしている?
突然の夫の転勤辞令。「またこの時期が来た……」と、胸がザワザワ…。
「仕事を続けたい。でも、現実を考えるとやっぱり無理。私が我慢して退職するしかないのかな……」
そんなふうに、一人で抱え込んでいませんか?
夫の転勤に帯同する妻が、夫の転勤がきっかけで離職する割合はなんと7割。私自身、10回以上の引越しを経験してきましたが、「妻は夫についていくもの」という思い込みから、深く考えずに退職を選び、後悔した一人です。
「もう少し、別の道を探せばよかった」
この記事では、そんな私の失敗を糧に、転勤族の妻が選べる「3つの選択肢」と、後悔しないための具体的なアクションをまとめました。
引っ越し準備に入る前に、まずはあなたの「本音」を整理してみませんか?この記事を読むことで、夫の転勤は、あなたのキャリアを中断させるものではなく、あなたの人生の「転期」ととらえることができるでしょう。あなたの自分軸を取り戻すヒントをわかりやすく解説します。

仕事をどうするか。どうしたいか。自分の気持ちを見つめてみてね。
- 夫の転勤が決まり、仕事を退職するか、続けるか迷っている
- 夫の転勤に左右されないために、どんなキャリア選択があるか知りたい
- 「仕事をどうするか」自分で考えて決めたい。
- 仕事をどうするか、方向性を決める
- 夫と話す前に、自分の本音を言葉にできる状態になる
【夫の転勤が決まった!】妻のキャリアはどうなる?日本の現状から見る
専業主婦世帯と共働き世帯の推移

私たちが子供の頃(30年前)はまだ、専業主婦が一般的でした。私自身も大人になったら「お嫁さんになる」ことが夢だったほど。「結婚=退職」まだまだありふれた選択でした。しかし、総務省の1980〜2024年における専業主婦世帯と共働き世帯の推移によると、1992年頃から、専業主婦世帯を共働き世帯が上回り、2000年を境に専業主婦世帯と共働き世帯が逆転。現代では共働きがスタンダートになっています。
一方で、私たち転勤族はどうでしょうか。

関島梢恵氏・阿部眞子氏の論文「夫の転勤と妻の同居・就業選択」によると、夫に転勤が生じた場合、高い離職率と再就職のハードルがあります。
- 正社員の妻が帯同する場合の離職率:73%
- 離職後、再び正社員に戻る割合:1割未満
夫の転勤に帯同する際は、仕事を辞めている。そして、一度キャリアが途切れると、元に戻ることは難しいことがわかります。
夫の転勤は、単なる引っ越しではなく、妻のキャリアを終了させてしまう大きな要因となっています。

転勤族の妻の離職率高い!再就職も正社員となると10%の人しか戻ってない!
「仕事」か「家族の同居」か。迫られる究極の選択

| 年代 | 妻の就業率 | 家族の同居率 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 2000年代 | 約40% | 80%以上 | 妻が仕事を諦め、家族全員で転勤に同行するケースが一般的 |
| 2019年 | 60%超 | 約50% | 仕事を継続するために、別居・単身赴任を選ぶ世帯が急増 |
2000年頃は、夫の転勤に帯同する家族は8割以上。しかし現在は、「仕事を続けるなら、夫は単身赴任(別居)」を選択する家庭も増えています。

みんなそれぞれ自分たちの最適解を探して、行動してるね。
育児負担が追い打ちをかける「孤育て」の構造

特に未就学児がいる場合、仕事を辞める確率はさらに20%アップ。
転勤先は、
- 預け先(保育園)が見つからない
- 頼れる親族が近くにいない
という問題に直面し、育児の責任が妻にのしかかります。働く意欲があっても「辞めざるを得ない」転勤族の妻の悩みが浮き彫りになりました。
【キャリア】転勤族妻でも仕事を続けたい理由

そんなに大変なら、専業主婦でもいいんじゃない?という声が聞こえてきそうですね。ですが、「たとえ働きにくい状況だとしても、仕事を続けたい!」と思う転勤族の妻も珍しくはありません。転勤族の妻たちが「働く理由」について調べてみました。
内閣府 男女共同参画白書によると、女性が働く理由(複数回答)は以下の通りです。
| 働く理由 | 割合 |
|---|---|
| 生活費のため | 約8割 |
| 仕事を通じて成長したい | 約6割 |
| 社会とのつながりを持ちたい | 約5割 |
| 自分の能力を活かしたい | 約5割 |
出典:内閣府 男女共同参画白書(令和5年版)
「生活費のため」が圧倒的ですが、半数前後の女性が「成長」「社会とのつながり」「自己実現」を理由にあげています。
つまり、女性が働き続けたいと考える背景には、
- 社会の中で自分は何ができるのか
- どんな形で貢献できるのか
働くことを通じて「自分と社会との在り方」を探しているようです。
転勤族の妻である筆者がキャリア継続を望む理由

私がキャリア継続を望むのは、「子供の学費」と「自由に使えるお金」を少しでも増やしたいためです。
専業主婦の頃は、自由に使えるお金があっても、それを積極的に使おうとは思えませんでした。「いかに節約し、家計の資産を維持するか」が専業主婦の役目だと思っていたからです。
でも、8年ぶりに復職し、私の手取りだけで生活ができるようになると、夫の収入は投資や貯金に回すことができるようになりました。ボーナスが支給されると余裕もできます。
そのボーナスを使って、私ひとりで子供3人を連れて初めて旅行に行きました。旅費は2泊3日で15万程度。好きな場所に行き、好きに過ごしました。その時、「お金を自由に使えるっていいな。」と心の底から思ったのです。この体験が私の中に「自立したい」と思うきっかけとなりました。
今は引っ越しを機に退職し、収入は減っています。それでも「もう一度、自分の足で立つ生活を必ず取り戻す」と目標ができました。この覚悟を持てたことこそ、再就職に挑戦した中で得られた、かけがえのない実りだったと思います。
【転勤族の妻のキャリア】夫の転勤で、妻が選べる3つの働き方

データから、転勤族の妻は「働きたくても働きにくい」仕組みがわかりました。では、転勤が決まった今、仕事をしているあなたはどうすべきでしょうか。
ここから、あなたが選ぶことができる3つの選択肢をご紹介します。
- 仕事を辞めて、家事・育児に専念する
- 今の仕事を続ける
- 形を変えて、仕事を続ける
①仕事を辞めて、家事・育児に専念する(退職・帯同)
いったん、キャリアをお休みする選択です。転勤族として、無理のないごく自然な選択だと思います。引っ越し前後は生活に慣れるだけで大変なものです。母が家庭に専念することで、家族の心身が安定し、新しい土地でも家庭の基盤が整います。
| 専業主婦(パート・アルバイト含む) | |
|---|---|
| メリット | 生活のセットアップに集中できる、家族の時間が増える |
| デメリット | キャリアの空白ができる、収入が減る、社会的な孤独感を感じることも。 |
| 子供への影響 | 慣れない環境でも、親のサポートを手厚くできることで、子供の心身の安定を図れる |
- 失業保険: 「特定理由離職者」になれば、3ヶ月待たずにすぐ受給できる可能性大。ハローワークで必要書類(夫の辞令の写し等)を確認。
- 扶養: 夫の会社で健康保険・年金の切り替えを速やかに行う。
セットアップ
- 子供の居場所: 園の空き状況や公園を、引っ越し前に最優先でリサーチ。
- 自分の居場所: 好きな場所、家族以外と話す場所(コミュニティや習い事)を探す。
- 期限を決める: 休む期間を決め、その間を「自分磨きの期間」と定義する。
- スキルの棚卸し: これまでの実績を振り返り、メモしておく。

子供が小さい頃は、引っ越し〜生活が整うまで、本当に大変です。一旦仕事を手放す選択も有。自分のキャリアを客観的に見つめ直す時間にもなります。
②今の仕事を続ける(継続・単身赴任)
「今のキャリアを途絶えさせたくない」という想いを大切に、仕事を継続する選択です。夫と二重生活となりますが、経済的自立と自己実現を両立させることがことができます。
| 現地で現職を続ける(単身赴任) | |
|---|---|
| メリット | キャリア・役職を維持できる、自分自身の収入が減らない、人間関係をリセットしなくて済む |
| デメリット | 家事・育児の負担が自分に集中する。家族が離れて暮らす寂しさがある。二重生活による支出増 |
| 子供への影響 | 家族の最適解を家族で相談し、決断する。人生を「自分たちで決める」姿を子供に見せることができる。環境を変えずコミュニティを守れる |
- 子供のサイン: 赤ちゃん返りや登園しぶりなど「子供からのヘルプサイン」が出た時の対応を考えておく。
- 撤退ライン: 最悪の事態を想定します。「自分が倒れたら」「子供に限界が来たら」辞める基準を夫と合意しておく。
- 帰省費・生活費: 夫側の家賃や往復の旅費を出し、将来に必要な資産を生計できるか計算する。
- 外注費: ワンオペを乗り切るための外注費も試算しましょう。
- 病児保育・シッター: 引っ越し前に登録と面談を完了させ、即戦力にする。
- 行政サービスを利用:ファミサポ/一時預かり/ホームスタートなど行政が行なっている子育て支援を調べる。
- 家事の自動化: 食洗機・乾燥機・ロボ掃除機は必須。人の手が無ければ、ロボの手を駆使しましょう。
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現状の生活を続けられるので、精神的な安定が大きいです。その後の支出の変化を見つめ、この生活はいつまで可能であるか計算しましょう。

ファミサポや一時預かりなど周囲のサポートは必須です!自治体の子育て支援を調べてどんどん活用しましょう。相談するだけでも、気持ちが楽になりますよ。
③形を変えて、仕事を続ける(転職・独立・リモート)
「キャリアを諦めたくないけれど、家族とも一緒にいたい」という想いを、働き方を工夫することで、実現できます。場所を選ばない働き方を手に入れれば、転勤はもう怖くありません。
| 形を変えて、仕事を続ける(転職・独立・リモート) | |
|---|---|
| メリット | 家族と暮らしながらキャリアを継続できる。場所を選ばないスキルが身につく |
| デメリット | 会社への交渉や転職活動に大きなエネルギーが必要。独立直後は収入が不安定になるリスク |
| 子供への影響 | 親が柔軟に働く姿を間近で見られる。引っ越し先でも両親が揃っている安心感がある |
交渉するなら
- 勤務体制が変わっても、自分の貢献度を示せるようにスキルの棚卸しを行う
- 現職の会社へ勤務体制の変更が可能か相談する
退職するなら
- 失業保険: 「特定理由離職者」になれば、3ヶ月待たずにすぐ受給できる可能性大。ハローワークで必要書類(夫の辞令の写し等)を確認。
- 扶養: 夫の会社で健康保険・年金の切り替えを速やかに行う。
- 転職サイトに登録/ハローワークなどの求人を確認する
- 転職エージェントに登録し、担当者に相談する
- フリーランスとしての働き方は自分に合うかどうか、リサーチする
- クラウドソーシングに登録する

インターネットが普及した現代では、行動力さえあれば、道は開けます。SNSを活用し、理想の働き方をしている人へメッセージを送るのも一つの手。行動あるのみです。
私が退職を選んでしまった理由と後悔

私が以前働いていた職場は「慣れたら、リモートができる」ことが前提で入社しました。ところが、夫の転勤が決まったのは仕事を覚える前のことでした。夫の転勤を職場に伝えると、「まだリモートを任せきれる状態ではない」という返答でした。
「このまま事業所で働く」か「退職するか」を迫られます。私は、「残らないのなら退職」という言葉がショックで頭が回りませんでした。「妻は夫の転勤に帯同するもの」という思い込みと冷静に考える余裕がない状態が重なり、その場ですぐに「退職」を決断してしまいました。
「もう少し考えればよかった。」これが正直な気持ちです。もう少し時間があれば、「リモート勤務」ができる可能性は確かにあったはず。
すぐに答えを出さなくても、
- 自分がリモートでも貢献できることを具体的に示す
- 会社への意欲や継続したい気持ちを丁寧に伝える
- 一定期間は夫と二重生活をするという選択肢を検討する
こうした交渉や猶予の取り方も、できたのではないかと思います。
たとえ1年ほど二重生活になったとしても、その後に一緒に暮らすこともできます。長い目で見れば、現地に残って仕事を続ける方が、総合的に見ると最適解だったかもしれません。
自分にはどのような働き方ができるか。「こうあるべき」という思い込みを捨てて、さまざまな視点から自分の未来を守る決断が必要だと思います。
退職か、継続か。働き方の方向性を決めよう

さまざまな働き方をみてきました。あなたの「最適解」は見つかりましたでしょうか。ここで大切なのは、「何が大切なのか」ということです。
「仕事よりもやっぱり家族との時間」であれば、迷う必要はありません。夫の転勤に帯同する準備を始めましょう。
「今良い条件の仕事に就いている。仕事を辞めたくない。」であれば、一旦単身赴任を夫に希望してみてもいいと思います。その後の生活を見て、また考えればいいのです。
夫の転勤が決まった今、私たちが決めるべきは、「仕事を退職するか」「継続するか」です。
この二つの方向性で、準備が全く違うものになります。
あなたの気持ちを整理するワークを作成しました。気持ちの整理にお使いください。
- Q1:夫と意見が食い違った場合、どう話し合えばいいですか?
-

夫は帯同して欲しいっていうだろうな。喧嘩にならないか心配…。

感情的にぶつかる前に「自分の言葉」を整理しておきましょう。
A:お互いの意見が合わないことは、決して悪いことではありません。
①納得感をゴールにするお互いが100%満足できなくても、「二人で話し合って決めた」という納得感があれば、新生活での後悔を最小限に抑えられます。夫の転勤は、夫婦のあり方をアップデートするチャンスでもあります。
②まずは「自分会議」で言葉にする診断ワークを通じて整理した「自分の本音」を、まずはそのまま認めてあげてください。自分の言葉が整うことで、夫に対しても冷静に、かつ正直に想いを伝えることができます。
③「家族のベスト」で優先順位を決める意見が食い違うときは、どちらかが我慢するのではなく「家族全員にとっての最適解」を一緒に考えましょう。例えば「今は子供の環境を優先するけれど、1年後には私の再就職を最優先にする」といった、期限付きの優先順位を設けるのも一つの手です。
- Q2:退職を決めた場合、失業保険の手続きで損をしないコツはありますか?
-
A:夫の転勤に帯同するための離職は、ハローワークで「特定理由離職者」として認められるケースが多く、一般の自己都合退職よりも有利に受給できる可能性があります。
- 必ずハローワークで確認を
自治体や個別の状況(通勤困難の定義など)によって判断が異なるため、引越し先の管轄ハローワークへ早めに相談に行くのが一番の損をしないコツです。 - 待機期間なしですぐに受給できる可能性
通常、自己都合による退職は2〜3ヶ月の給付制限期間(待機期間)がありますが、「特定理由離職者」と認められれば、その制限なしですぐに受給を開始できる場合があります。 - 準備しておくべきもの
認定を受けるためには、「配偶者の転勤により同居を続けることが困難になったこと」を証明する必要があります。夫の「辞令のコピー」や、新居の「賃貸契約書」などは大切に保管しておきましょう。
- 必ずハローワークで確認を
- Q3:キャリアに空白ができるのが怖いです。専業主婦期間をどう過ごすべき?
-
A:この期間を単なる「お休み」ではなく、次へのステップのための「戦略的準備期間」と捉え直してみましょう。
- 「期限」を決めて集中する
将来的に再就職を考えているなら、あらかじめ「末の子が小学生に上がるまでは、専業主婦、その後は正社員を目指す」といった具合に期間を決めましょう。期限があることで、計画的に動けるようになります。 - 「成果」を積み上げる
履歴書に書けるのは職歴だけではありません。「スキルの棚卸し」や「資格取得」、あるいは「地域のボランティア活動」なども立派な実績です。次回の面接で「この空白期間に、私はこれに取り組みました」と自信を持って語れるものを作りましょう。 - スモールステップで始める
いきなり正社員を目指してプレッシャーを感じる必要はありません。まずはパートやアルバイト、あるいは在宅の単発案件など、柔軟な働き方からスタートし、徐々にリズムを取り戻すのも賢い選択です。 - 「心の居場所」を確保する
キャリア中断による孤独感を防ぐため、地域のコミュニティや趣味の場所など、家族以外と繋がれる「居場所」を意識的に探しましょう。あなたが心地よくいられる場所があることが、結果として再就職へのエネルギーになります。新しい土地でもたくさんの「好き」を見つけてみてください。
- 「期限」を決めて集中する
細かな不安が解消されたら、あとは今のあなたに最適な道を進むだけです。 夫の転勤は、あなたのキャリアを止める壁ではなく、新しい自分に出会うための「転機」になります。
【妻のキャリアプラン】方向性が決まったら、夫に相談しよう

これまで、3つの選択肢とそれぞれの「やるべきこと」を解説しました。今のあなたにとってのベストな方向性は見えてきたでしょうか。
大切なことは「自分で考えて決めること」。
そして、その考えを「家族で共有すること」。
夫の転勤は、妻たちの人生を大きく左右します。ですが、同時に「これからどう生きたいか」を問い直すきっかけでもあります。
私は、「退職」選びました。でも、今のあなたはまだ選択ができます。 「仕事を辞める」「続ける」「形を変える」。どの道を選んでも、あなたが納得して選んだのであれば、それが正解なのです。
家族の幸せはもちろん大切ですが、あなた自身の笑顔も大切にしてほしい。 「自分軸」を持って、新しい生活への一歩を踏み出せるよう、心から応援しています!
- 仕事を辞めて、家事・育児に専念する(退職・帯同)
- 今の仕事を続ける(継続・単身赴任)
- 形を変えて、仕事を続ける(転職・独立・リモート)
夫婦会議をしよう。夫に今の気持ちを話す。お互いが目指す「あり方」を共有しよう
夫の転勤に
ついていくか、ついていかないか
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