【子連れ引っ越しの後悔③】転勤族の妻が「仕事をやめたくない」ときに考えるべき3つの選択肢

chan
ゆき
ゆき

転勤族妻だけど、転勤が決まった時、仕事はどうしてるのかな?

  • 転勤があるのに、帯同する転勤族の妻はどんな仕事をしているんだろう?
  • やっぱり、仕事を辞める前提で働いてる?
  • それともリモートで結婚前の仕事を続けてる?
  • 転勤辞令が出ても、私は仕事を辞めたくないんだけど・・・。

そんなふうに悩んでいませんか?

私は転勤族の妻であり、3児の母。
そして、昨年、8年ぶりにIT企業へ時短正社員として再就職することができました。

ところが、就職から1年が経とうとした1月末――夫の転勤辞令が出たのです。

いずれは来るとわかっていましたが、頭が真っ白になりました。
「家族は一緒にいるべき」と自分に言い聞かせ、すぐに退職を決断。

でも、結果として、キャリアを断絶してしまったことを深く後悔しています。

今振り返ると、「家族で一緒にいること=夫の転勤に帯同」それだけが正解ではなかったと感じています。
“転勤族の妻だから仕方ない”ではなく、自分がどう生きたいかを考える時間が必要でした。

この記事では、ワンオペ、8年ぶりのブランク、帯同・転勤族の妻である私が

  • どのように再就職を実現したのか
  • どんな経緯で退職に至ったのか
  • どのような後悔をしたのか
  • 転勤族妻でもキャリアを諦めないための3つの考え方

についてまとめました。

同じように、再就職や転勤を前に「仕事どうしよう」と悩むあなたへ。
この記事が仕事に対する不安を解消し、夫の転勤辞令が出た時、慌てないバイブルとしてご活用いただければ幸いです。

結論
  1. 夫に帯同すること=必ずしも正解ではない
  2. 自分がどう生きたいかを考える時間を持つこと=自分の人生を歩むこと
  3. 転勤族妻でもキャリアを続ける道はある
WHAT YOU GET|あなたが得られるメリット
  • 転勤族でも再就職を実現できたリアルなプロセス
  • 転勤辞令によって退職を選んだ背景と後悔
  • 同じ後悔を繰り返さないために、今できる3つの対策
合わせて読みたい引っ越しの後悔
【子連れ引っ越しの後悔①】転勤族妻のリアル!120万請求された退去トラブルと信頼を失った話
【子連れ引っ越しの後悔①】転勤族妻のリアル!120万請求された退去トラブルと信頼を失った話
Contents
  1. 転勤族の妻でも再就職はできる?私が社会復帰を果たした方法
  2. 夫の転勤が決まったとき、キャリアを諦めないために考えるべきこと
  3. 私がキャリアを失った4つの失敗とその教訓
  4. 転勤族の妻でもキャリアを守る!今日からできる3つの準備
  5. 【もし退職を選ぶなら】後悔を減らすためにできること
  6. まとめ|後悔しないためには「自分で選択」をする

転勤族の妻でも再就職はできる?私が社会復帰を果たした方法

【お金が足りない!】転勤族×ワンオペ×3児ママが再就職のきっかけをつかんだ場所は〇〇だった

お金が足りない――。
教育費を計算したとき、現実の厳しさに目が覚めました。
「このままでは、3人とも大学なんて無理!」
そう思った瞬間、私は“働く”という選択を、避けられなくなりました。

私は転勤族の妻で、夫は多忙。3人の子どもをほぼワンオペで育てています。
しかも、下の子は双子。夫の転勤先では頼れる人もおらず、長く専業主婦として家庭を支えてきました。

でも、これからかかる教育費を試算すると――
最低でも子ども1人につき約500万円、3人で約1,500万円。欲を言えば3,000万円くらい準備してあげたい。家計の現実がずしりと重くのしかかりました。

「私も、家計を支えたい」
という気持ちが大きくなり、専業主婦のままではいられないと決意しました。

再就職のために私が選んだのは、福島県と会津大学が連携して行っている
「女性のためのITキャリアアップ塾」

児童館の掲示板に貼られていたポスターを、偶然見つけたのがきっかけでした。

ITの基礎知識から実践的な課題まで段階的に学ぶことができ、
すべての課題に合格すると、地元企業とのマッチング支援まで受けられます。

この講座は、子育て中や通学が難しい方でも、
自宅で学べる e-learning(オンライン学習)中心のプログラム。

つまり、ただ学ぶだけでなく、

「学び → 実践 → 就職支援」までを一貫してサポートしてくれる講座でした。

\福島県に住んでいるならオススメ/

※2025年からは、女性に限らず、福島県への居住などに関心がある方であればどなたでも応募可能となりました。

スキルなし、資格なし、特技なし。(強いて言えばちょっとイラストが書ける程度)
しかも転勤族で、子ども3人をワンオペで育てている。企業から見たら、それはもう絶望的な人材だろうと思います。

「在宅でも働けるスキルを身につけたい」――その思いだけで、私は申し込みました。

夜、子どもを寝かしつけてからの勉強。画面越しの授業に必死で食らいつく日々。

それでも、学びを重ねるうちに少しずつ自信がついてきました。
「できない」ではなく、「やればできるかもしれない」と思えるようになったのです。

すべての課題をクリアし、なんとか企業とのマッチングにも成功。

そして私は、地元IT企業の時短正社員として働けるようになりました。

「転勤族の妻でも、きっと働ける場所はある。」

塾との出会いが、私の再就職への第一歩。
「やればできる」という自己肯定感を、再び取り戻せた瞬間でした。

きっかけは児童館。再就職は地元のリカレント教育に挑戦したことだった。

福島県に限らず、全国各地でリカレント教育(社会人の学び直し)は実施されています。
お住まいの自治体にも、自分に合った講座や支援制度があるかもしれません。


文部科学省公式ポータルサイト「マナパス」では、地域や目的別にリカレント教育を検索できます。ぜひ下記ボタンをクリックして検索してみてください。

\国もサポート!/
文部科学省公式ポータルサイト

【再就職】子連れにも優しい理想的な会社に居場所ができた

「私にも、社会の中に居場所がある」
そう感じられたことが、再就職後いちばん嬉しかった出来事でした。

将来的に在宅勤務が可能な職場で、月給195,000円(手取り約17万円程度)。
ボーナスやインセンティブ制度もあり、働きやすい環境でした。

さらに、

  • 入社時から有給10日付与
  • 土日祝休み+長期休暇あり
  • 子どもの体調時はリモート対応可

という家庭に優しい制度が整っており、安心して仕事に向き合えました。

社員の9割が女性で、子育て経験者も多く、私にとっては理想的な環境でした。

転勤族×ワンオペ子連れママを応援してくれる優しい会社はある。頑張り次第で就職は可能だった。

夫の転勤が決まったとき、キャリアを諦めないために考えるべきこと

「夫の転勤が決まった」と聞いた瞬間の衝撃

1月の終わり、夫から一本の電話。
――「転勤が決まったよ」。

わかっていたはずのことなのに、頭が真っ白になりました。

でも私はすぐに自分に言い聞かせたのです。
「大丈夫。リモート前提で就職したんだから、仕事は続けられるはず。」

しかし現実は甘くありませんでした。
「リモート可能」という言葉に頼り切り、
万が一に備えた交渉材料を準備していなかったのです。

いずれは来るとわかっていても、辞令が来るとパニックになる。

なぜ私は退職という選択をしてしまったのか

会社に転勤の話を伝えたところ、社長の返答は明確でした。

この事業所は地域活性化のために設けた場所なので・・・
地元で働けないなら退職してもらいます。

予想外の即断でした。
私は迷う間もなく退職を選び、引っ越しギリギリまで勤務を続けました。

振り返ると、交渉の余地はあったのかもしれません。
でも当時の私は、「帯同する」という約束を最優先にしていました。

「転勤族の妻=帯同」という思い込みがあった。

退職後に感じたキャリア喪失感とその理由

退職を選んだ翌朝、心にぽっかり穴が空いたようでした。

社長との信頼関係も十分ではなく、
自分の希望をきちんと伝える準備もしていなかった。

「どうしたいか」を自分に問う時間がなかったのです。
「帯同する」ことも立派な決断。けれど「キャリアを断つ」重さをもっと考えるべきだったもう少し早く気づきたかった。

自分軸でキャリアを考えて、行動しないと後悔が生まれる。

私がキャリアを失った4つの失敗とその教訓

【失敗1】夫の希望を優先しすぎて自分の気持ちを後回しにした

結婚前に夫と約束していました。
「単身赴任はしたくない。一緒に来てほしい。」

その約束のまま、私は“帯同する=当然”という前提で過ごしてきました。

でも3人の子どもを育てる今、家計の現実は当時と違います。
それでも「夫についていく」を当たり前と思い込み、
自分の気持ちに向き合わなかったことを今は後悔しています。

自分がどうしたいか?を事前に考えておこう。

【失敗2】「リモートで続けられる」と思い込んでいた

面接で転勤族であることを伝えたうえで「将来的にはリモート可能」と言われ就職を決めました。「転勤しても働ける」と都合よく解釈していました。

でも実際は、「地域活性化のための採用」だったため、“どんな場合でもリモート可”ではありませんでした。

「転勤しても働けますか?」
「リモート条件はどこまで可能ですか?」

この2点を正確に確認していなかったことが、最大の落とし穴でした。

転勤後の働き方を事前に相談しておこう。

【失敗3】上司との信頼関係を築けず、相談できなかった

社長と直接会ったのは、たった2回だけ。
私は地方の事業所勤務で、社長は東京本社に常駐しており、
日々の業務はチャットやLINE、メールが中心でした。

小さな会社だったので、マニュアルも明確ではなく、
「何をすれば評価されるのか」がわからないまま、
気づけば指示を待つばかりの受け身な働き方になっていました。

それでも私は、何とか役に立ちたいと考えていました。
隣の席のスタッフが「ITパスポートを取れ」と言われていたのを見て、
自分も同じように勉強して資格を取得。
少しでも会社に貢献できると思ったのです。

ところが、報告したときの社長の一言が忘れられません。

そんな無駄なことをせず、もっとビジネスマナーを覚えてください。

その瞬間、心が折れました。
何が正解かもわからず、相談もできない。
そうして、少しずつ信頼も距離も生まれなかったのです。

この経験から
信頼関係がなければ、リモート勤務は絶対に成り立たない――。
どんなスキルよりも、人との関係づくりが何より大切だと知りました。

日頃から不明点、相談事項はメールで質問。相談しやすい環境を自分から整えよう。

【失敗4】準備不足のまま退職を決めてしまった

転勤の報告は、社長から「連絡はLINEでいい」と言われていたため、
すぐにメッセージを送りました。

「夫の転勤が決まりました。
引き続きお仕事を続けたいと考えています。
リモート勤務への切り替えは可能でしょうか?」

翌日、オンライン面談が設定され、
「これで話し合いができる」と少し安心していました。

しかし、心の中には不安もありました。
普段から社長と深い会話をしたことがなく、
自分の成果や役割をどう伝えたらいいのか分からなかったからです。

面談当日、社長の口から出たのは衝撃的な言葉でした。

「この事業所は地域活性のために設けた場所。
その地域にいないなら退職してもらいます。」

頭が真っ白になりました。
私は「退職したくない」と言いたかったのに、
言葉が出ませんでした。

どんな働き方ができるか、
どんな価値を提供できるか――
その場で示せる“交渉材料”が何ひとつなかったのです。

もし、日頃から自分の業務を整理しておけば。
もし、会社にどう貢献できるか言語化できていれば。
結果は違っていたかもしれません。

今でも、その瞬間の無力感を鮮明に覚えています。

自分の業務を棚卸して、価値を見える化しておこう。

転勤族の妻でもキャリアを守る!今日からできる3つの準備

【Step1】まず“自分がどうしたいか”を明確にする

まず考えるべきは、「私はどうしたいのか?」という本音です。

私は夫の希望を優先し、自分の気持ちを置き去りにして退職を選びました。
結果として、築きかけたキャリアを手放すことに。

転勤族の妻だからこそ、
「仕事を続けたいのか」「退職も選択肢なのか」
あらかじめ自分の軸を持つことが大切です。

下記ボタンより、スプレットシートへ移動できます。こちらで、自分のスキルや経験を棚卸しする時間をつくてみてください。

ボタンを押したらコピーをすると、自分専用のスプレットシートが作成できます。

\スプレットシートを作成しました/

スプレットシートやノートに、自分の気持をまとめて、可視化しよう。

【Step2】 夫婦で“単身赴任”という選択肢を話し合う

転勤=家族総出の引っ越し、ではない時代。
単身赴任や“逆帯同”など、柔軟な形もあります。

感情ではなく「目的」に基づいた話し合いをすること。
「私たちにとってベストな形は何か?」
この視点を持つだけで、後悔は大きく減らせます。

家族全体で最適解はなにか。お互いに感情ではなく「目的」ベースで話し合おう。

【Step3】 帯同する場合も、会社と交渉する準備をしておく

転勤=家族総出の引っ越し、ではない時代。
最近では、単身赴任期間限定の別居、さらには**“逆帯同”**など、
家庭ごとに柔軟な形を選ぶ夫婦が増えています。

たとえば、

  • 平日は夫が赴任先で生活し、週末に帰省するスタイル
  • 数ヶ月単位で家族が赴任先に長期滞在する“期間限定逆帯同”
  • 子どもの進学や受験が落ち着くまで、妻と子どもが現住所に残るケース
    など、暮らし方の選択肢は思っている以上に多様です。

大切なのは、「転勤だから仕方ない」と感情的に流されるのではなく、
“目的”を明確にしたうえで話し合うこと。

たとえば、夫婦で話すときはこんな質問を軸にしてみてください。

「今回の転勤で、家族にとって何を一番大切にしたい?」
「子どもの学校・家計・キャリア、どこを優先する?」
「1年後・3年後、どうなっていたい?」

こうして“今だけ”ではなく“数年後の家族像”を共有すると、
どんな形で過ごすのが最善かが見えやすくなります。

単身赴任も、帯同も、どちらが正しいということはありません。
「私たち家族にとってベストな形は何か?」
この視点を持つだけで、後悔は大きく減らせます。
交渉時に説得力が増します。

実績の可視化・これから貢献できる展望・希望勤務形態の提示が重要。

【もし退職を選ぶなら】後悔を減らすためにできること

次のキャリアにつながる辞め方を意識する

退職は終わりではなく、次へのスタート。
私はポートフォリオとして制作物を残し、次の再就職に活かせました。

引っ越しまでの期間があるなら、
「引き継ぎ」と「振り返り」を丁寧に行いましょう。

転職活動に活用できそうな実績を後悔してよいか確認しよう。

【損しない退職】退職手続きの方法 

退職してすぐは気持ちが落ち着かず、何から手をつけていいか分からないものです。
でも、失業手当(雇用保険の基本手当)の申請は、次の生活とキャリアを守るためにとても大切な手続きです。

転勤族の妻の場合、
「夫の転勤によるやむを得ない退職」は“特定理由離職者”として扱われるケースがあり、
自己都合よりも早く・長く給付を受けられる可能性があります。

離職理由によって手続きの流れや給付開始時期が変わるため、
早めにハローワークに相談しておくのがおすすめです。

この手続きも、“次の自分へのステップ”のひとつ。
「辞めたあとに何を準備できるか」で、心の落ち着き方が変わります。

夫の転勤に伴う退職は「会社都合になる」。失業保険を受給する準備をする。

仕事を辞めても「自分が消えるわけではない」

退職しても、あなたの価値は変わりません。
肩書きがなくても、これまでの努力は消えないからです。

私も喪失感に襲われましたが、
「今日が人生でいちばん若い日」と思えたとき、少し前を向けました。

ボランティア、学び直し、地域活動――
社会とのつながりは仕事だけではありません。

「辞めた自分」ではなく、
「これから何を始めたい自分か」を見つめてください。

今日が一番若い日。いつでも再スタートできる。

まとめ|後悔しないためには「自分で選択」をする

転勤族の妻としての働き方に、“正解”はありません。
帯同することも、単身赴任を選ぶことも、どちらも立派な決断です。

でも、誰かの希望や“仕方ない”という空気に流されるのではなく、
「私はどう生きたいか」――その本音に耳を傾けることが、何よりも大切です。

  • 仕事を辞めた後も、あなたの価値は変わりません。
  • キャリアは中断しても、再出発はいつでも可能です。
  • 今日が、人生でいちばん若い日。ここからまた、始められます。

自分の人生を、自分の足で歩むために。
迷ったときに立ち返れる“自分の軸”を、今こそ持ちましょう。

この体験と後悔が、同じ悩みを抱えるあなたの選択に、
少しでも力を与えられたなら幸いです。

結論
  • 夫に帯同することが必ずしも正解ではない
  • 「自分がどう生きたいか」を軸に考えることが大切
  • 転勤族の妻でもキャリアを続ける道はある
後悔しないために|あなたが今できること
  • 自分の気持ちを棚卸しし、キャリアの軸を言語化する
  • 夫婦で「単身赴任」など柔軟な選択肢を冷静に話し合う
  • 会社と交渉するための実績・貢献・希望を整理しておく
  • 退職も視野に入れ、次のキャリアの準備を始める
chan
chan

どんな選択も、「誰かに決められる」のではなく、「自分で決める」ことが、後悔しない未来への第一歩です。

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


記事URLをコピーしました