【夫の転勤が決まったら①】不安な共働き妻へ。5分から始まる“自分会議”でメンタルを整えよう

夫の転勤が決まった。私も仕事があるし、何から始めたらいいの?
- えっ、転勤?…ようやく仕事に慣れてきたばかりなのに。
- 私が頑張らないと。でも、何からやったらいいかわからない。
- 家族優先で動いてきたけど…私自身はどうしたいんだろう。
——突然の夫の転勤辞令、こんなふうに焦ってしまいませんか?
「どうしたらいいか、わからない」と感じるのは、あなただけではありません。
私自身、これまでに10回以上の引っ越しを経験してきました。
そのうち、子連れで迎えた2回目の転勤では、人生を揺るがすほどの大失敗をしました。
気持ちを整理しないまま動き出したことで、時間に追われ、信頼やキャリア、資産までも失う結果となりました。
原因の一つは「転勤が決まった直後の初動の失敗」。
引っ越しが決まって焦っているあなたへ。
動き出す前に、深呼吸しましょう。
この記事では、転勤が決まった直後の妻のメンタルに寄り添い、後悔のない選択をするための“自分会議”のやり方を紹介します。
忙しい転勤族の妻でも、家族と前向きに引っ越し準備をスタートさせましょう。
- 自分のメンタルを整理してから動く
- 自分の考えをまとめてから夫婦会議をする
- “家族みんなが納得できる選択”を目指す
- 今やるべきことが見えて、気持ちが軽くになる。
- 夫との話し合いがスムーズになる
- 自分の気持ちを大切にできる
- 引っ越しで後悔しないための初動がわかる
【転勤が決まった妻へ】最初にやるべきは“自分会議”|焦らずにメンタルを整えよう

転勤が決まったら、まずは“自分の気持ち”を整理しておくことが大切です。
ここをあいまいにしたまま動き出すと、迷いや後悔につながります。
この章では、忙しい中でなぜ、妻だけで行う「自分会議」が必要なのかをご説明します。
“自分会議”を転勤準備の最初に行う理由は、〇〇から自由になるため
転勤が決まったとき、最初にやるべきことは“荷造り”でも“手続き”でもありません。
まずは、自分の気持ちを整理することから始めましょう。
そのわずかな時間の思考整理が、これからの人生を左右します。
私は2回目の子連れ引っ越しで、大切なキャリアを簡単に手放したことを後悔しています。
その職場は理解があり、働きやすく、本当はまだ続けたかった場所でした。

なぜ退職を選んでしまったのか。その理由はとてもシンプル。
“妻は夫に帯同するもの”という思い込みがあったためです。
「家族のために」を口実に、自分と向き合う時間を取らなかった。
要するに、私は“自分の人生を自分で考える”ことをしてこなかったのです。
“家族に合わせて動く”こと自体は、決して悪いことではありません。
けれど、「誰かのため」と言い訳して、自分の気持ちを置き去りにしてしまうと、
どんなに正しい選択でも、心の奥に後悔が残ります。
私と同じ後悔をしないために、“自分会議”を開きましょう。
難しく考える必要はありません。
紙とペン、そして時間は5分があれば始められます。
これが、これからの引っ越しを前向きに進める最初のステップになります。

「自分会議なんて時間のムダでは?」
「ただでさえ、そんな余裕なんてないよ!」
と思う人もいるかもしれません。
でも、たった5分でも整理を始めることで、次のような変化が起きます。
- メンタルを整え、冷静に判断できるようになる
- 夫との話し合いがスムーズになる
- 後悔しない選択ができる
焦って動き出してしまう原因は、多すぎる“〇〇”を抱えているから

転勤の辞令が出た直後、妻がやってしまいがちな失敗は、
「考えるより先に動いてしまうこと」
「とにかく!早く!動かなきゃ!」と、無意識に体が反応してしまいます。
でもそのとき、心はまだ追いついていません。
気持ちが整理される前に動き始めると、「これで良かったのかな」と迷いが生まれてしまいます。
なぜ、私たちは転勤が決まると焦ってしまうのでしょう。
ただでさえ忙しい日常の中に、「不安」と「責任感」が一気に押し寄せるためではないでしょうか。私たちは母として、妻として、社員として、さまざまな立場で“責任”を背負っています。
- 私が家族を支えなきゃ
- 夫が忙しいから、私が動かないと
- 準備を早く進めることが正解
- 誰にも迷惑をかけたくない
そんなふうに、自分を追い込んでしまうこと、ありませんか?
でも、本当に必要なのは“すぐに動くこと”ではありません。
“自分の目的はなにか”“その目的に向かうためにどう動くか”を考えることなのです。
辞令が出た直後こそ、いったん立ち止まる勇気を持ちましょう。
前回の引っ越で失敗した私には、ほんの少しの自分自身と向き合う時間が必要でした。

忙しい転勤族の妻でもできる!5分からメンタルを整える“自分会議”の進め方

転勤が決まった直後は、とにかく時間が足りません。
でも、”思考を整理する時間”があるかないかで、引っ越し全体の流れが大きく変わります。
ここでは、忙しいあなたでもできる「簡単・短時間で整う6ステップ」を紹介します。
完璧を目指さなくて大丈夫。
“書き出してみる”だけで、驚くほど頭がスッキリします。
必要なもの
- 紙
- ペン
- 一人になれる環境

必要なものはこれだけ!まずは、一人になってペンを走らせよう。
STEP1|気持ちを素直に書き出す

まず、あなたの気持ちをそのまま紙に書き出しましょう。
怒り・不安・迷い・希望——どんな感情でもOK。
きれいにまとめようとせず、思いついた言葉をそのまま書いてみてください。
- 正直、まだ受け入れられない
- 子どもの転園が心配
- キャリアを手放したくない
- でも、家族では前向きに進みたい・・・
感情を“外に出す”だけで、心のモヤモヤが軽くなります。
書き出すことで、「何に不安を感じているのか」がはっきり見えてくるからです。
たとえば、
- 子どもの転園が不安→情報が足りない
- 仕事を続けたい→上司にどの用に相談するか考えていない
というように、漠然とした不安が“やるべきこと”に変わっていきます。
感情を書き出すことは、必要なタスクを見つけるきっかけでもあるのです。
今の“正直な気持ち”を外に出すこと。それだけで、自分会議を開く価値は十分にあります。
STEP2|今の現状を書き出す
次に、「今の自分の状況」を整理します。
頭の中だけで考えるより、書き出すと客観的に見えてきます。
- 仕事→続けたい?辞めるか迷っている?退職?
- 子ども→年齢・園や学校・サポート体制
- 家→マンション?アパート?一戸建て?
- 自分のサポート環境→頼れる人はいる?
こうして整理していくと、
「何を優先すべきか」「誰に相談するべきか」が少しずつ見えてきます。
たとえば、
- 子どもの園が変わる→“引っ越し先の園のリサーチをしよう”
- 頼れる人がいない→“ファミリーサポートに依頼しよう”
というように、書き出したことが実際の行動リストへと変わっていきます。
このステップを踏むと、感情を行動に変えるきっかけが作れます。
焦って動く前に、まずは今の自分と家族の現状をはっきりさせましょう。
※ファミリーサポートとは子育て中の家庭を地域で助け合う公的なサポート制度です。
STEP3|前回の引っ越しとの違いを確認する

もし以前にも引っ越しを経験しているなら、
「前回との違い」をざっくり書いておきましょう。
- 子どもが3人になった。こども園に通っている。
- 自分が仕事を始めた
- サポートしてくれた親が遠くなった
- 転勤先が遠方で引っ越し時期が冬(今年は豪雪)
ここは大切な書き出しです。以前の引っ越しのとの違いを書き出すことで、今回新たに追加となる手続きや不要となる手続きなど洗い出すことができます。
たとえば、
- 子どもが進級して手続きが変わる→“転園先の募集要項を早めに確認しよう”
- 親のサポートが減った→“荷造りを外部に頼むことも検討しよう”
このように、“前回の経験”を次の行動に変えるヒントが見つかります。もし不安な点が出てきたら、ネットや自治体に確認すればOK。
迷いを放置せずに“見える化”することで、心の余裕が生まれます。
STEP4|理想の新生活をイメージする

これから始まる引っ越しは、まるで1か月の耐久マラソンのようなもの。
だからこそ、“ゴールのイメージ”を持っておくことが大切です。
最初に「どんな暮らしをしたいか」を描いておくだけで、
新しい生活に前向きな気持ちで臨めるようになります。
理想を描くことは、引っ越しのストレスを和らげる力にもなります。
「こんな部屋にしたい」「こんな毎日を過ごしたい」——
そんな小さな理想の暮らしが、心の支えになります。
- 子どもが安心して通える園にしたい
- 自分の仕事スペースを確保したい
- 夫婦でゆっくり話せる時間を持ちたい

転勤が決まった年は、数十年に一度の記録的な豪雪。温かい西日本に移住できるだけでワクワクしました。
理想の暮らしを描くことで、気持ちが少しだけ軽くなったのではないでしょうか。
その前向きな気持ちをもとに、次は夫婦で話し合っていきましょう。
“どんな家を選ぶか”ではなく、“どんな暮らしをしたいか”を軸に話せば、自然とお互いの納得が生まれます。
STEP5|自分の軸を一行で書いておく
最後に、今の自分の“軸”を一行で書いてみましょう。これだけは譲れないあなたの軸は何でしょうか。
この一行が、転勤準備の最中に迷ったとき、“何を優先すべきか”を判断するあなた自身の羅針盤になります。
- 家族みんなが安心して暮らせる選択をする
- 自分のキャリアを継続させて、自立したい
- 子どもとの時間をもっと充実させたい
書いた“自分の軸”は、スマホのメモに残しておきましょう。
迷いや不安を感じたとき、そっと背中を押してくれる“お守り”になります。
転勤族の妻のメンタルを整える4つのコツ|自分会議を成功させる無理しない思考

「やろうとは思うけど、なかなか時間が取れない」
「何を書いたらいいのかわからない」
そんなふうに感じる方も多いと思います。
でも大丈夫。コツさえつかめば、忙しくても自分会議はできます。
ここでは、「無理せず・気軽に・続けられる”ための4つのコツ」をご紹介します。
成功のコツ1|完璧を目指さない。まずは「5分」書き出してみる。

「ちゃんとまとめなきゃ」と思うと、かえって手が止まってしまいます。
まずは、感じたことをそのまま紙に書いてみましょう。走り書きでOK。
たった5分でも書き出すことで、
頭の中が整理されて「次に何をすべきか」が見えてきます。
成功のコツ2|静かな時間を“隙間でつくる”

「まとまった時間なんて取れない…」
そう思う方も多いですが、大丈夫。
帰宅途中の10分、子どもが寝たあとの20分、翌朝、支度が終わって家族を起こすまでの10分・・・。小さな“すき間時間”こそ、自分会議にぴったりのタイミングです。
日常のリズムの中に、ほんの少しだけ“自分と向き合う時間”を差し込んでみましょう。
こまぎれ時間を使って少しずつ考えることで、無理なく気持ちを整理できます。
成功のコツ3|「どうしたい?」より「どうなりたい?」で考える

「今、何をすべきか」よりも、
「どんな暮らしをしたいか”」「どんな自分でいたいか」を想像してみてください。
目的を意識することで、自然と行動の優先順位が見えてきます。
たとえば——
- 家族で笑顔の時間を増やしたい
- 自分のキャリアも大切にしたい
- 無理せず穏やかに過ごしたい
理想のイメージがあなたの選択を後押ししてくれます。自然と行動の優先順位が見えてきます。
成功のコツ4|夫婦会議の“時間”だけ、先に決めておく

自分の気持ちを整理できたら、夫婦で共有する時間を持ちましょう。
とはいえ、毎日忙しくて話し合うタイミングが取れない…という方も多いはず。
まずは「夫婦で話す時間」を先に確約しスケジュールを合わせましょう。
転勤辞令の翌日、翌々日までには夫婦会議を開いてください。ここが、本格始動のスタートラインとなります。
共有の時間があるとわかるだけで、自分会議も目的を持って進めやすくなります。
“チームとして支え合うための話し合いの場”を、前向きに作っていきましょう。
【まとめ】転勤準備は“心の整理”が最優先|後悔しない引っ越しのメンタル術

転勤の知らせを受けたとき、
真っ先にやるべきことは“荷造り”でも“手続き”でもありません。
まずは、あなた自身の気持ちを整えること。
それが、後悔しない転勤準備の第一歩です。
たった5分でも、紙に気持ちを書き出すだけで、
焦りが落ち着き、「今、何をすればいいか」が自然と見えてきます。
- 自分はどうしたいのか
- なぜそうしたいのか
- そのために、どう動くのか
この3つの問いを通して、あなた自身の軸が明確になります。
大切なのは「自分軸を持つこと」と「それを夫婦で共有すること」。
引っ越しは、個人戦ではなくチーム戦。
自分の気持ちを整えたうえで夫婦で話し合うことで、
“孤独な作業”だったはずの転勤が、家族の絆を深める“協力の時間”に変わっていきます。
まずは深呼吸をして、あなたの気持ちと静かに向き合う時間を。
その瞬間から、あなたの転勤準備はスタートします。
まずは、5分だけ始めてみよう。
- 紙とペンを用意する
- 一人の空間で深呼吸
- 「私はどうしたい?」と書き出してみる

難しく考えず、自分の気持ちを見つめてみてね。
