夫の転勤についていく?ついていかない?転勤族妻が5分で整理する自分会議

夫の転勤が決まった。ついていくかどうか、正直わからない。
夫の転勤に「ついていくかどうか」を迫られる瞬間は、突然やってきます。
家族のライフステージが変わり、その土地で少しずつ信頼を積み上げてきたのも束の間の転勤辞令。
今の生活は大切で、簡単には手放せない。でも、家族が離れて暮らすなんて想像もできない…と悩んでいませんか?
私自身、引っ越しを10回以上経験しましたが、「ついていくかどうか」は自分の意志で決める必要があると感じています。
引っ越しの方向性が定まらず、判断を先延ばしにすると、「ついていく」選択肢しか残っていないことも。気づいたときには流されるように物事が決まってしまいます。
「あなたの本音」に向き合あい、「自分がどうしたいのか」5分間の自分会議をご紹介します。
この記事を読み終える頃には、あなたの気持ちが整理できているはず。
まずは、「ついていくか/ついていかないか」。この2択を、あなた自身の意志で決めましょう。

ライフステージが変わるごとに引っ越しは別物に。「あなたの自分軸」を守る自分会議についてご紹介します。
- 夫の転勤が決まり、帯同するかどうか迷っている
- どちらが良いか、自分の気持ちが整理できていない
- 流される決断ではなく、自分で納得して選びたい
- 「ついていくorついていかない」を「自分の意志で」決める
- 夫と話す前に、自分の本音を言葉にできる状態になる
【妻のキャリア】夫の転勤についていくとどうなる?統計データで見る
夫の転勤が決まった。けれど、ついていくべきなのか、答えが出ない。
この迷いはあなたのせいではありません。転勤という仕組みそのものが、「転勤族の妻」を悩ませています。
「才能や努力があれば、どこにいてもやっていけるはず…」そんなふうに思い込んで、「夫の転勤でキャリアをリセットしている」自分はダメなんじゃないかと感じてしまうことはありませんか?
以下の統計データでは、その迷いには“理由がある”ことを解説します。データを参考に、自分はどうしたいかを決めていきましょう。
転勤族は決して少なくない─「潜在的な転勤リスク」は7割超

厚生労働省「仕事と育児等の両立に関する実態調査」によると、正社員(総合職)のうち約7割が『転勤の可能性がある』と回答。
内訳を見ると、「転勤がある」37.6%、「範囲は限られているが転勤はある」30.2%。
つまり、転勤は多くの家庭にとって“いつ起きてもおかしくない状態”であると言えます。一方、実際にその年に転勤(転居を伴う異動)があった世帯は全体のわずか約2.8%にとどまります。(JPSC, 2022)
「年間2.8%」という数値から、実際の転勤者数は数はわずかだとわかります。つまり、「転勤がいつ起こるかわからない」という不安を抱えながら働く人が圧倒的に多い今の日本のリアルが見えてきます。

実際に転勤をする人は、年間2.8%なんだね。ビクビクしていたけど、意外と少ないかも。

そうだね。でも“いつ自分に起きてもおかしくない”緊張感を抱えてる家庭が多いってことがわかるね。
共働きが当たり前になっても、転勤は妻のキャリアを止めてしまう

総務省の「労働力調査」によれば、2023年の共働き世帯数は約1,278万世帯と、専業主婦世帯(約517万世帯)の倍以上。いまや日本では、共働きがスタンダードに。それでも、夫に転勤がある家庭では、状況は一変します
厚生労働省「令和2年度 仕事と育児等の両立に関する実態調査」によると、女性正社員が離職した理由の第3位が「勤務地や転勤の問題」でした。

1位は「仕事と育児の両立が難しかった」(42%)
2位は「家事・育児により時間を割くために辞めた」(29%)
3位が「勤務地や転勤の問題で継続が困難だった」(26%)
転勤は“育児”や“家事”と並ぶ、女性がキャリアを中断する大きな理由の一つと言えます。
共働き社会が進む一方で、転勤族は、妻のキャリアが不安定になりやすい仕組みが今も続いています。

働き方が多様化した今もなお、“転勤”という古い仕組みの前では、妻のキャリア継続は難しい。
長期パネル夫の転勤が決まったとき、妻たちはどう動いている?
「ついていくのが当たり前」だった時代から、共働きがスタンダードな現代へ。長期パネルデータ(JPSC)によれば、夫に転勤が発生した家庭の選択は大きく変化しています。
- 「ついていかない」選択の急増 夫の転勤時に「別居(単身赴任)」を選ぶ世帯は、2000年代の38%から、2010年代には52%へと大幅に増加。
- 仕事を辞めない妻が増えている 転勤が発生しても、妻が仕事を継続するケースが増えており、2組に1組以上の家庭が離職を避ける選択。(別居など)
【現実】「帯同(ついていく)」を選んだ正社員妻の離職率
一方で、夫についていく決断をした正社員の妻に絞ると、依然として厳しい現実が残っています。
夫の国内転勤に帯同した正社員妻の離職率:約73%
この数字は、仕事を続けたい意志があっても、現行の転勤制度や受け入れ環境の中では、帯同しながら正社員キャリアを維持することがいかに困難かを物語っています。

単身赴任を選ぶ家庭が半分以上なんだ…。でも、正社員でついていくと7割以上が辞めているなんて、想像以上に厳しい現実だね。

そうだね。数字で見るとショックかもしれないけれど、これは「あなたの能力」のせいじゃなく「仕組み」の問題。

周りに流されずに「自分はどうしたいか」を一度立ち止まって考えることが、何より大切なんだよ。
夫の転勤についていくと、転勤族妻にはキャリア継続の壁がある。

これらのデータから、転勤族の妻が悩みやすい背景には、転勤を前提とした制度や働き方があることが見えてきます。
勤務地の制約、保育・教育環境の変化、そして「妻がついていくのが当たり前」という社会の空気。それらが重なり、キャリアを中断せざるを得ない人が、今も多いのが現実です。
だからこそ、いま大切なのは、
- 自分はどうしたいのか
- どんな選択なら、納得できそうか
自分の気持ちを落ち着いて整理することです。
次の章では、忙しいあなたでもたった5分でできる「自分会議」をワーク式でご紹介します。
夫の転勤が決まったら、引っ越しの方向性を決めましょう。まずはあなた自身が「ついていきたいのか」それとも「今のキャリアを大切にしたいのか」自分の気持ちを知る必要があります。
今の気持ちを整理し、「ついていくかどうか」を自分の軸で考える準備をしていきましょう。
夫の転勤についていく?5分でできる「自分会議」の開き方

夫の転勤が決まったら、怒涛の1ヶ月がはじまります。一気にたくさんのことを考え、決めなければなりません。
- 夫についていく?それとも単身赴任?
- 仕事はどうする?
- 子どもたちの気持ちはどうだろう?
「家族のために自分が我慢しなければ」という先入観から、時間も気持ちも追いつかないまま引っ越し準備に入っていませんか?
大切なのは、「どう動くか」よりも、「どうありたいか」というゴールを先に決めることです。
「今のキャリアをどうしたいか」「ついていくのか、ついていかないのか」まずは自分の気持ちを整理する時間をつくってみましょう。
- 自分の気持ちを整理できる
- パートナーと話す準備ができる

できたワークはスクショして保存。自分の気持ちの振り返りに使ってね!
「夫の転勤ついていく?」自分の本音を5分でまとめる3つの質問

この3つの質問は、モヤモヤした気持ちを「言葉」に変えるためのステップです。忙しいあなたでも取り組めるよう、スマホから直接書き込めるワーク形式にしました。
夫の転勤が決まったら、仕事の休み時間や、子どもを寝かしつけたあとの布団の中で、今の自分の気持ちを整理してみてください。
Q1:いま、どんな気持ちですか?
まず最初に必要なのは、「状況」ではなく「気持ち」を見つめること。
自分の状態を客観的に見るためのステップです。
「何を感じているか」がわかると、「なぜそう感じるのか」「どうしたいのか」が見えやすくなります。
Q2:いま、自分にとって何が一番大切ですか?
気持ちを整理したあとは、次に「自分の軸」を見つけていきます。
あなたが「大事にしたい」と思うものは何でしょうか?
判断の基準を明確にするためのステップです。
何を優先したいのかが見えてくると、「どう動けばいいか」の方向性も自然に浮かび上がります。
Q3:その“理想”を実現するために、何ができそうですか?
最後の質問は、行動に変えるステップです。
理想や本音を見つけても、心の中にとどめておくだけでは何も変わりません。
まずは「小さな一歩」を一つだけ。できることから始めてみましょう。
\直接書き込めます/
自分の軸を決めるワーク
Q1:いま、どんな気持ちですか?
転勤の知らせを受けたときの率直な気持ちを書いてみましょう。まとまっていなくても構いません。
Q2:いま、自分にとって何が一番大切ですか?(5つまで)
優先順位の高いものから最大5つまで選んでください。
そのほかに思いつくことがあれば、下の欄に自由に書いてください。
選択中:0 / 5
Q3:その“理想”を実現するために、何ができそうですか?
小さな一歩でも構いません。今すぐできそうなことを考えてみましょう。
あなたの「自分会議」のまとめ
スクリーンショットを撮って、見返してみましょう。
自分がどうしたいか。「自分軸」を取り戻す一歩を踏み出しましょう。

「夫婦会議」で必ず役立ちます。自分の気持ちを整理してから話すことで、夫婦の対話がスムーズに。
ここまで書いたことが、あなたの“本音”の地図です。焦らずに、今の自分を大切にしながら進んでいきましょう。
夫の転勤についていくかどうか|ゴールを整理しよう

では、夫の転勤に「ついていくか、ついていかないか」。ここで一度、答えをまとめてみましょう。
ここまで来たあなたは、もう「考える準備」は整っています。ただ、それでもまだ迷いが残る人も少なくありません。
そこで次は、あなたの本音を“見える形”にするチェックシートを使ってみましょう。直感で選ぶだけで、今のあなたの選択が、ひとつの答えとして表示されます。
\チェック診断/
ついていく?ついていかない?あなたの本音診断
優先順位順に5つまで選んでね。
「考えすぎて動けなくなる」前に、まずは今の自分がどちらに近いのかを確認してみてください。
- Q1:帯同するのが家族のベストではないでしょうか?子供が小さいうちは一緒に帯同したいのですが、仕事を辞めたくありません。
-

やっぱり家族一緒がいいんじゃないかな?仕事を辞めたくないと思うのは私のわがままじゃないのかな…

全くわがままではありません!あなたはあなたを含めた家族の幸せをガシガシつかんでください!。
A:「家族は一緒が最適解」なのは「みんなの納得」があってこそ。
①あなたが我慢しているのなら、それは「家族の最適解ではない」たとえ形の上で「家族一緒」が実現しても、あなたがキャリアを失った喪失感や、ワンオペへの不安で笑顔を失ってしまったら、それは家族にとって本当の幸せでしょうか? ママが暗い顔をしているのは、パパや子どもにとっても辛いものです。3年後、5年後の自分を想像してみてください。「あの時、自分の気持ちも大切にしてよかった」と思える決断こそが、真の最適解になります。
②帯同=退職」以外の選択肢を検討する働き方が多様化した今、解決策は意外とたくさんあります。 まずは「自分がどうしたいか」を軸に、以下の可能性を検討してみませんか?
- フルリモートへの切り替え交渉(今の仕事をそのまま続ける)
- 期間を決めた休職制度の利用(一旦お休みして様子を見る)
- 現地での同業種への転職(キャリアを途絶えさせない)
- 期間限定の単身赴任・週末婚(「今は離れて暮らす」という攻めの選択)
- リスキリング(次のステップへの準備期間にする)
- Q2:今の仕事を辞めたら、もう二度と同じような条件で働けない気がして怖いです。
-

時短、子育てに理解がある、給料も良い…。こんなに条件が揃った会社、他にはないよね。辞めたら、もう二度と戻れない気がして不安だよ……。

未来は見えないから怖いよね。まずは、退職ではなく、相談(交渉)してみたらどうかな?
A:見えない未来を怖がる前に、今の場所で「新しい働き方」を提案してみよう。
①「退職」を前提にせず「継続」の条件を相談してみる自分一人で「無理だ」と完結させず、まずは会社に相談してみましょう。
- フルリモートへの勤務変更
- 業務委託(フリーランス)として契約形態の変更
- 勤務地の変更…など
会社側にとっても「優秀な人材を失わずに済む」ことはメリットです。まずは、自分のスキルの棚卸し、貢献できることなど整理し、交渉材料を揃えましょう。
②転職市場の「今」を知ることで不安を可視化する漠然とした不安は「自分の市場価値がわからない」から。 エージェントに登録して「今の自分にどれくらいの価値(市場価値)があるか」をこっそり確認してみましょう。「ここしかない」という執着から解放され、心がふっと軽くなりますよ。一緒に求人情報を確認すると、より良い条件の仕事に出会えるかもしれません。
③「良いの条件下で働いている」ことこそ、あなたの”力”です。「もう二度と同じ条件で働けない」と感じるのは、今の環境を「運」だと思っているからかもしれません。でも、時短で成果を出し、信頼を勝ち取ってきたのはあなた自身の実力です。 もし環境が変わったとしても、これまでの経験と実績は消えません。場所が変わっても、あなたはまた「自分にとって心地よい働き方」を構築できる力を持っています。
- Q3:子どもの転園・転校がかわいそうで、帯同をためらってしまいます。
-

年長の長女が今年小学生なんだけど、転勤が決まっちゃった!子供も友達と小学校に行くことを嬉しそうに話してくるよ。泣きそう…。

引っ越しをしても、今の大切な縁を途切れさせない方法はあります。
A:「離れたらおしまい」にしない。親ができる“つながりサポート”を始めよう。
子供が「友達とまた会える」という希望が持てるようにサポートしましょう。引っ越しが決まったら、お別れまでの間にできることがたくさんあります。
親が少しだけ動いて、物理的なつながりを作ってあげましょう。 「離れても私たちはつながっている」という実感が、新しい環境へ飛び込む勇気になります。
- 子どもの“お手紙交換”を活用する(書く習慣でつながりを維持)
- 先生や役員さんに相談する(どうしても連絡先がわからない時の手段)
- プロフィール帳を書いてもらう(手元に残る思い出と連絡先)
- 送迎時を狙って、直接ママに話しかける(親同士のLINE交換)
合わせて読みたい
【子連れ引っ越しの後悔】子どもの友達関係を守るために今できる4つの対策
まとめ|夫の転勤が決まったら、自分軸で「ついていくかどうか」を決める

夫の転勤という大きな波に直面したとき、どうしても「家族のため」「夫のため」と自分を後回しにしてしまいがちです。
けれど、10回以上の引っ越しを経験して確信しているのは、「納得して選んだ道」であれば、どんな場所でも、どんな形でも、必ず新しい自分の暮らしを築いていけるということです。
今回の「自分会議」で言葉にした本音は、これからあなたがパートナーと話し合い、新生活を描いていくための「自分軸」になります。
迷ったときのチェックリスト
最後に、迷いが消えないときに思い出してほしいポイントをまとめました。
今のあなたの答えは、どちらに近いですか?
転勤は、今の暮らしを一度リセットする大変な出来事です。けれど同時に、「自分にとって本当に大切なものは何か」を再確認させてくれる機会でもあります。
流されるままの決断ではなく、あなた自身が「こうしよう」と決めた一歩を、心から応援しています。 自分軸で、これからの人生も一緒に歩んでいきましょう。
■ 総務省関連
総務省統計局『労働力調査(詳細集計)』2023年・2024年版
日本の就業構造を示す基礎データ。共働き世帯数や専業主婦世帯数の推移、男女別就業率などを公表。
出典URL:
🔗 https://www.stat.go.jp/data/roudou/index.html
■ 労働政策研究・研修機構(JILPT)
『労働力調査(詳細集計)2024に基づく分析』労働政策研究・研修機構(JILPT)
労働市場の動向や共働き世帯の増加、就業形態の多様化に関する分析レポート。
出典URL:
🔗 https://www.jil.go.jp/
『転勤が世帯構成と妻の就業に与える影響』(JILPT研究シリーズ No.172, 2017)
日本版消費生活パネル調査(JPSC)を用いて、夫の転勤が妻の就業や家族構成に与える影響を分析。
正社員帯同時の妻の離職率(約73%)などのデータを報告。
出典URL(PDF):
🔗 https://www.jil.go.jp/institute/research/2017/documents/0172.pdf
■ 厚生労働省関連
『令和2年度 仕事と育児等の両立に関する実態調査』
女性正社員の離職理由に関する全国調査。
「勤務地や転勤の問題で継続が困難だった」が第3位(26%)として報告されている。
出典URL:
🔗 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16457.html
■ 日本版消費生活パネル調査(JPSC)
『日本版消費生活パネル調査(JPSC, 2022)』国立社会保障・人口問題研究所(NIPSSR)
長期的に世帯構成・転勤・妻の就業状況を追跡する全国規模のパネルデータ。
転勤世帯の割合、妻の就業率、離職傾向などを分析。
夫の転勤が決まった!
自分の仕事をどうしたらいいの?
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夫の転勤が決まったら、何から始める?
「1日目」のTODOをまとめました >>
引っ越し初動全体のスケジュールを
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